建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 計画 No.19を解説、建築設備の用語に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.19は、建築設備等に関する用語とその説明の組合せに関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. NC-30の意味
  2. HEMSの意味
  3. SHF(顕熱比)の意味
  4. IP-PBXの意味
  5. BOD(生物化学的酸素要求量)の意味

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

NC値は、室内騒音の各オクターブバンドの音圧レベルをNC曲線に重ね、全帯域でその曲線を下回るもっとも小さいNC曲線の値で表します。NC-30なら「全帯域でNC-30曲線を下回っている」ことを意味します。選択肢1の「上回っている」は逆で誤りなんですね。

HEMS・SHF・IP-PBX・BODの記述は、いずれも正しい。NC値は全帯域でNC曲線を下回ること(小さいほど静か)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) NC-30は全帯域でNC-30曲線を下回っていること。「上回っている」は逆で誤り。
2 ○(適当) HEMSは、住宅内の家電・給湯・発電設備等をネットワークでつなぎ、制御やエネルギーの可視化を行う技術。適当です。
3 ○(適当) SHF(顕熱比)は、空気に加える/除去する熱量のうち顕熱量の占める割合。適当です。
4 ○(適当) IP-PBXは、従来回線網とIPネットワーク相互間の通話を可能にする電話交換機。適当です。
5 ○(適当) BODは生物化学的酸素要求量で、水質を評価する指標。浄化槽の放流水に上限値が定められている。適当です。

選択肢1は、NC-30を「全帯域でNC-30曲線を上回っている」とする点が誤りで、正しくは全帯域でNC-30曲線を下回っていることをいいます。

選択肢1のポイント

選択肢1は、NC値(NC-30)の意味についての記述です。NC曲線を上回るのか下回るのかが論点です。

NC値は、室内の騒音の許容値を表す指標です。測った騒音の各周波数帯(オクターブバンド)の音圧レベルを、あらかじめ用意されたNC曲線群の上に重ねます。そして、測定値がすべての帯域でその曲線を下回るもっとも小さいNC曲線を読み取り、その値をNC値とします。NC-30なら、全帯域でNC-30の曲線より下に収まっている状態です。

NC値は小さいほど静かで、たとえば音楽ホールはNC-20程度、一般事務室はNC-35〜40程度が目安です。選択肢1は「NC-30曲線を上回っている」としていますが、これでは曲線より騒音が大きい(うるさい)ことになり、定義と逆なので誤りですね。

ザックリ言えば、NC値は全帯域でNC曲線を下回ること(値が小さいほど静か)ということです。「下回る=静か」と覚えましょう。

覚え方

  • NC値=全帯域でNC曲線を下回るもっとも小さい曲線の値(小さいほど静か)
  • NC-30=全帯域でNC-30曲線を下回っている状態
  • SHF(顕熱比)=全熱量のうち顕熱量の割合
  • BOD=生物化学的酸素要求量(浄化槽の放流水に上限値)
Q.

NC-30は全帯域でNC-30曲線を上回っていること?

逆です。NC-30は、全帯域の騒音がNC-30曲線を下回っていることをいいます(値が小さいほど静か)。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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