令和4年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.24は、照明に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 演色性は、物体色の見え方に変化を起こす光源の性質である。適当です。 |
| 2 | ○(適当) | 光束法では、ランプ光束・器具台数・照明率・保守率・作業面面積を用いて平均照度を算出する。適当です。 |
| 3 | ○(適当) | 色温度の低い光源を用いると、一般に暖かみのある雰囲気となる。適当です。 |
| 4 | ○(適当) | 照明制御には、タイムスケジュール制御・明るさセンサ・熱線センサ・調光・施錠連動等の手法がある。適当です。 |
| 5 | ×(不適当) | タスク・アンビエント照明は局部照明+全般照明の組合せ。「特定部分だけを照明する方式」は誤り。 |
選択肢5は、タスク・アンビエント照明を「ある特定の部分だけを照明する方式」とする点が誤りで、これはタスク照明(局部照明)と全般のアンビエント照明を組み合わせる方式です。
選択肢5は、タスク・アンビエント照明の定義についての記述です。組合せ方式か局部照明だけかが論点です。
タスク・アンビエント照明は、その名のとおり2種類の照明を組み合わせた方式です。タスク照明は、机の上など実際に作業する場所(タスク)を手元の器具で明るく照らす局部照明です。アンビエント照明は、部屋全体の周囲(アンビエント)をほどよい明るさで照らす全般照明です。作業面はしっかり、周囲はほどほどに照らすことで、必要なところだけ明るくして省エネと快適性を両立できます。
選択肢5の「ある特定の部分だけを照明する方式」は、タスク照明(局部照明)の説明にすぎません。アンビエント照明(全般照明)と組み合わせる点が抜けているので、タスク・アンビエント照明の定義としては不適当ですね。
ザックリ言えば、タスク・アンビエント照明=手元の局部照明+周囲の全般照明の組合せということです。「2つを組み合わせる」が核心です。
タスク・アンビエント照明は特定の部分だけを照らす方式?
違います。手元を照らすタスク照明(局部照明)と、周囲を照らすアンビエント照明(全般照明)を組み合わせる方式です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)
タスク・アンビエント照明は、手元など作業領域を照らすタスク照明(局部照明)と、室全体をほどよく照らすアンビエント照明(全般照明)を組み合わせた方式です。選択肢5の「ある特定の部分だけを照明する方式」はタスク照明(局部照明)だけの説明なので誤りなんですね。
演色性・光束法・色温度・照明制御の記述は、いずれも正しい。タスク・アンビエント照明=局部照明+全般照明の組合せと押さえましょう。