令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.7は、北緯35度のある地点における日照・日射に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 永久日影は夏至の日に終日日影となる部分です。「冬至の日」は誤りです。 |
| 2 | ○(正しい) | 地表面放射と大気放射の差を実効放射(夜間放射)といいます。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | 水平庇の夏期の日射遮蔽効果は、東面より南面のほうが大きいです。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | 南向き鉛直面の可照時間は、夏至より冬至のほうが長いです。正しい記述です。 |
| 5 | ○(正しい) | 夏至の終日日射量は、南向き鉛直面より水平面のほうが大きいです。正しい記述です。 |
選択肢1の「冬至の日に終日日影となる部分」という記述が誤りで、永久日影は夏至の日に終日日影となる部分です。
選択肢1は「冬至の日に終日日影となる部分を、永久日影という」としていますが、ここが誤りです。永久日影は夏至の日に終日日影となる部分で判定するんです。
永久日影とは、一年を通して一度も日が当たらない部分のことですね。太陽の高さは季節で変わり、夏至の日に一年でいちばん高くなります。太陽が高い夏至でさえ終日日影になる場所なら、太陽がもっと低い他の季節は確実に日影。だから「夏至の日に終日日影か」で判定すれば一年中日影かが分かるわけです。冬至は太陽が低く日影ができやすいので、冬至に終日日影でも夏至には日が当たることがあります。
誤りの核心は、判定の基準日を冬至とした点です。永久日影は夏至の日に終日日影となる部分と押さえましょう。
永久日影は、どの日に終日日影となる部分のこと?
夏至の日に終日日影となる部分です。太陽が最も高い日でも日影=一年中日影だからです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢1(これが誤っている記述)
太陽がいちばん高く上がるのは夏至の日です。その夏至でさえ一日中日影になる部分は、当然それより太陽が低い他の季節でも日影です。つまり一年中日影になります。これを永久日影といい、夏至の日に終日日影となる部分で判定します。
選択肢1は「冬至の日に終日日影」としているので誤りなんです。冬至基準だと一年中とは限りませんからね。永久日影は夏至の日に終日日影となる部分と押さえましょう。