令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.4は、室内の空気環境に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 全般換気は室全体を換気し汚染質の濃度を薄めることです。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 汚染空気を他へ流出させないには、送風機を排気側に設けます。正しい記述です。 |
| 3 | ×(誤り) | 空気齢は給気口からある点に達するまでの平均時間。流出口までは誤り(それは空気余命)です。 |
| 4 | ○(正しい) | 透湿は水蒸気圧の高いほうから低いほうへ壁を通して湿気が移動する現象です。正しい記述です。 |
| 5 | ○(正しい) | 居室の必要換気量は二酸化炭素濃度の許容値を基準に算出します。正しい記述です。 |
選択肢3の「流出口までに達するのに要する平均時間」という記述が誤りで、空気齢は給気口からある点に達するまでの平均時間です。
選択肢3は「空気齢とは、室内のある点の空気が、流出口までに達するのに要する平均時間のことをいう」としていますが、ここが誤りです。空気齢は給気口からある点に達するまでの平均時間で、流出口までの時間は空気余命なんです。
空気齢は、その名のとおり「空気の年齢」ですね。給気口から入った空気がある点に到達するまでの平均時間で、年齢が若い(小さい)ほどその点には新鮮な空気が早く届いているといえます。これに対して、ある点から流出口(排気口)に出ていくまでの時間が空気余命です。
誤りの核心は、空気齢の説明に空気余命の内容を当てはめた点です。空気齢=入口からの経過時間、空気余命=出口までの残り時間と区別しましょう。
空気齢とは、何から何までの平均時間?
給気口からある点に達するまでの平均時間です。流出口までは空気余命です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢3(これが誤っている記述)
空気齢は、その名のとおり「空気の年齢」で、給気口から入った空気が室内のある点に達するまでにかかった平均時間です。つまり給気口からある点までの時間なんです。空気齢が小さいほど、その場所は新鮮な空気が届きやすいといえます。
選択肢3は「流出口までに達するのに要する時間」としていますが、それは空気余命(残りの寿命)のことです。だから誤りなんです。空気齢は給気口からある点までの平均時間と押さえましょう。