建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 計画 No.7を解説、日射遮蔽係数は小さいほど遮蔽効果大を見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.7は、日照・日射・採光に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 日射遮蔽係数と遮蔽効果の関係
  2. 可照時間(天候・障害物の影響を受けない)
  3. 昼光率(直射日光を考慮しない)
  4. 設計用全天空照度(薄曇りと快晴の大小)
  5. 大気透過率(夏期と冬期の大小)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

日射遮蔽係数は、3mm透明ガラスを基準(1.0)として、その窓がどれだけ日射を通すかを表す値です。値が大きいほど日射を多く通すので、日射遮蔽係数が小さい窓ほど、日射遮蔽効果が大きくなります。

選択肢1は「大きいほど遮蔽効果が大きい」としているので、大小が逆で誤りなんです。日射遮蔽係数は小さいほど遮蔽効果大と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 日射遮蔽係数が小さい窓ほど、日射遮蔽効果が大きくなります。「大きいほど」は逆で誤りです。
2 ○(正しい) 可照時間は、日の出から日没までの幾何学的な時間で、天候や障害物の影響を受けません。正しい記述です。
3 ○(正しい) 昼光率は採光性能を表す指標で、直射日光は考慮されません。正しい記述です。
4 ○(正しい) 設計用全天空照度は、薄曇りの日より快晴の青空のほうが小さな値になります。正しい記述です。
5 ○(正しい) 大気透過率は、一般に、水蒸気の多い夏期より冬期のほうが高くなります。正しい記述です。

選択肢1の「日射遮蔽係数が大きい窓ほど、日射遮蔽効果が大きい」という記述が誤りで、係数が小さいほど遮蔽効果が大きくなります。

選択肢1のポイント

選択肢1は「日射遮蔽係数が大きい窓ほど、日射遮蔽効果が大きい」としていますが、ここが誤りです。

日射遮蔽係数は「日射を通す割合」を表す値です。基準となる3mm透明ガラスを1.0とし、その窓が透明ガラスに比べてどれだけ日射熱を通すかを表します。例えば係数0.5の窓は透明ガラスの半分しか日射を通さないので、遮蔽効果が高いわけですね。つまり日射遮蔽係数は小さいほど遮蔽効果が大きいのです。

誤りの核心は、係数が「大きいほど遮蔽効果が大きい」とした点です。係数が大きい=よく通す=遮蔽できていない、と意味から押さえると大小を取り違えません。

覚え方

  • 日射遮蔽係数は小さいほど遮蔽効果が大きい(係数=日射を通す割合)
  • 可照時間は天候・障害物に左右されない(幾何学的な日照可能時間)
  • 昼光率は直射日光を含まない採光指標
  • 全天空照度は薄曇り>快晴、大気透過率は冬期>夏期
Q.

日射遮蔽効果が大きいのは、日射遮蔽係数が大きい窓・小さい窓のどちら?

小さい窓です。日射遮蔽係数は日射を通す割合なので、小さいほど日射を遮ります。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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