建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 計画 No.10を解説、CASBEEとZEBの違いを見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.10は、環境評価・地球環境等に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. CASBEE(建築環境総合性能評価システム)の中身
  2. ヒートアイランド現象
  3. SDGs(持続可能な開発目標)
  4. カーボンニュートラル
  5. 再生可能エネルギー

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

CASBEE(建築環境総合性能評価システム)は、建築物の環境品質(Q)と環境負荷(L)の両面から総合的に評価する手法です。「環境にやさしくて快適か」を点数化する物差しなんです。

選択肢1の「一次エネルギーの収支を正味ゼロ又はマイナスにする建築物」というのは、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の説明です。だからCASBEEの説明としては誤りなんです。CASBEEは環境品質と環境負荷で総合評価と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) CASBEEは環境品質と環境負荷で総合評価する手法。一次エネ収支ゼロはZEBの説明で誤りです。
2 ○(正しい) ヒートアイランド現象の説明として適切です。正しい記述です。
3 ○(正しい) SDGsは2030年を達成年限とする国際目標です。正しい記述です。
4 ○(正しい) カーボンニュートラルの説明として適切です。正しい記述です。
5 ○(正しい) 再生可能エネルギーの説明として適切です。正しい記述です。

選択肢1の「一次エネルギーの収支を正味ゼロ又はマイナスにする建築物を評価する手法」という記述が誤りで、これはZEBの説明です。CASBEEは環境品質と環境負荷から総合評価します。

選択肢1のポイント

選択肢1は「CASBEEは、建築物が消費する年間の一次エネルギーの収支を正味ゼロ又はマイナスにすることを目指した建築物を評価する手法である」としていますが、ここが誤りです。CASBEEは建築物の環境品質(Q)と環境負荷(L)の両面から総合評価する手法なんです。

CASBEEは「ものさし(評価手法)」ですね。環境品質(快適性や景観など良い面)を分子に、環境負荷(エネルギーや資源の消費など悪い面)を分母にして、その比から環境性能をランク付けします。一方、一次エネルギー収支を正味ゼロ以下にすることを目指すのはZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)という建物のあり方で、選択肢1はこのZEBの説明をCASBEEに当てはめているんです。

誤りの核心は、CASBEEの説明にZEBの内容を当てはめた点です。CASBEEは環境品質と環境負荷で総合評価、ZEBはエネ収支ゼロの建物と分けて押さえましょう。

覚え方

  • CASBEEは評価のものさし(品質Q÷負荷Lで評価)、ZEBはエネルギー収支ゼロの建物
  • ヒートアイランドは人工排熱・人工被覆等で都市の気温が周囲より高くなる現象
  • SDGsは2030年を達成年限とする国際目標
  • カーボンニュートラルは排出量-吸収量=実質ゼロ
Q.

CASBEEはどんな手法? 一次エネルギー収支ゼロを目指すのは何?

CASBEEは環境品質と環境負荷から総合評価する手法です。一次エネルギー収支ゼロを目指すのはZEBです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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