建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 計画 No.17を解説、階段の蹴込み寸法とつまづき防止を見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.17は、スイッチの高さ・階段・駐車スペース・建具・傾斜路など、高齢者等への配慮に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. スイッチ類の高さの統一
  2. つまづき防止のための階段の蹴込み寸法
  3. 福祉車両の駐車スペース後方の通路幅
  4. ディレードアクション付きドアクローザー
  5. 側壁のない傾斜路の車椅子当たり

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

階段の蹴込み(踏面の下にできる引っ込み)が大きいと、上る際につま先が奥に入り込んで引っかかり、つまづきの原因になります。高齢者配慮では蹴込みを小さくする、または蹴込み板を設けてなくすのが基本です。

選択肢2は「躓きにくくするため蹴込みを40mm」としていますが、40mmはむしろ大きめで、つまづきやすくなる方向。理由と寸法が逆なので誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) ドアモニターや空調スイッチを床から1,100mmの高さに統一すると、立位でも操作しやすく妥当です。適当な記述です。
2 ×(不適当) 蹴込みは小さくする・なくすほどつまづきにくい。40mmは大きめで、「躓きにくくするため」という理由と逆です。
3 ○(適当) 車椅子用リフト付き福祉車両の駐車スペース後方に幅2,000mmの通路を設けるのは、リフト操作に妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) 開き戸にディレードアクション機能付き(ゆっくり閉じる)ドアクローザーを使うのは、高齢者等の通過に配慮した妥当な選択です。適当な記述です。
5 ○(適当) 側壁のない傾斜路に、車椅子の乗り越え防止の立ち上がり(幅木状の車椅子当たり)を連続して設けるのは安全上妥当です。適当な記述です。

選択肢2は、躓きにくくするため階段の蹴込み寸法を40mmとしたとした点が誤りで、蹴込みは小さくする・なくすほどつまづきにくくなります。

選択肢2のポイント

引っかけの核心は、階段の「蹴込み」が大きいと何が起こるかを理解しているかです。蹴込みは、踏面の先端より蹴上げ面が引っ込んでできる、段裏のすき間のことなんですね。

蹴込みが大きいと、上るときにつま先がその引っ込みに入り込み、引っかかってつまづきやすくなります。だから高齢者配慮では、蹴込みを小さくするか、蹴込み板を設けてなくすのが基本です。選択肢2は「躓きにくくするため大きくする」という理由づけが矛盾しているわけです。

ザックリ言えば、蹴込みは小さい・ないほど安全(つまづきにくい)ということです。寸法だけでなく、理由(〜のため)が結果と合っているかも確認しましょう。

覚え方

  • 蹴込みは小さい・ないほどつまづきにくい(高齢者配慮=蹴上げ低く・踏面広く・蹴込み小)
  • 「〜のため」という理由と結果が合っているかも要チェック
  • スイッチ類の高さは床から1,100mm程度に統一
  • ディレードアクション付きドアクローザー=ゆっくり閉じ高齢者の通過に配慮
Q.

高齢者がつまづきにくい階段にするには、蹴込みは大きくする?小さくする?

小さくする(またはなくす)のが正解です。蹴込みが大きいとつま先が引っかかりやすく、つまづきの原因になります。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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