令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.25は、省エネルギー等に配慮した建築・設備計画に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 潜熱を効率よく除去できるデシカント空調方式を用いるのは適切です。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 空気搬送の圧力損失を低減する天井チャンバー方式を用いるのは適切です。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | 雨水の集水場所を、汚染度を考慮して屋根面とするのは適切です。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | 日射を遮りつつ自然光を導くライトシェルフを用いるのは適切です。正しい記述です。 |
| 5 | ×(誤り) | エアバリア方式は局部処理のため、ダブルスキン方式より熱負荷低減効果は小さい。「高い」は誤りです。 |
選択肢5の「ダブルスキン方式に比べて日射熱負荷の低減効果が高いエアバリア方式」という記述が誤りで、エアバリア方式の効果は小さくなります。
選択肢5は「ダブルスキン方式に比べて日射による窓部からの熱負荷の低減効果が高い、エアバリア方式を用いた」としていますが、ここが誤りです。エアバリア方式は室内側での局部的な処理のため、屋外側で処理するダブルスキン方式に比べて日射熱負荷の低減効果は小さいんです。
ダブルスキン方式は、建物の外壁全体を二重のガラスで覆い、その空気層を通して日射で熱くなった空気を屋外側で処理しますね。熱が室内に入る前に外側でまとめて逃がせるので効果が大きい。一方、エアバリア方式は室内側の窓付近で空気を流して入ってきた熱を局部的に排出する方式で、扱える範囲がせまく効果は小さくなります。選択肢5はこの大小関係を逆にしているんです。
誤りの核心は、エアバリア方式のほうが熱負荷低減効果が高いとした点で、大小が逆です。屋外で処理するダブルスキンのほうが効果大と押さえましょう。
日射熱負荷の低減効果は、エアバリア方式とダブルスキン方式のどちらが大きい?
ダブルスキン方式です。屋外側で熱を処理するため、室内側で局部処理するエアバリア方式より効果が大きくなります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢5(これが誤っている記述)
ダブルスキン方式は、建物の外側を二重のガラスで覆い、その間の空気層で日射熱を屋外側で処理する方式です。一方、エアバリア方式は、室内側で窓付近の空気を流して排出する局部的な処理です。屋外側でまるごと熱を逃がすダブルスキンのほうが、日射熱負荷の低減効果は大きいんです。
つまりエアバリア方式は、ダブルスキン方式に比べて日射熱負荷の低減効果は小さくなります。選択肢5は「効果が高い」としているので誤りなんです。エアバリア方式はダブルスキン方式より熱負荷低減効果が小さいと押さえましょう。