建築士試験 解説ノート

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令和7年度 二級建築士 計画 No.15を解説、美術館の展示照度(日本画と油絵)を見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.15は、美術館の配置・展示室・照度などに関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ミュージアムショップの配置
  2. ホワイトキューブの展示室
  3. 学習体験室・講義室の動線分離
  4. 展示室の床面積の割合
  5. 日本画と油絵の展示照度

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

展示物の照度は、光による傷み(退色)のしやすさで決めます。紙や絹に描かれ退色しやすい日本画は低照度に、退色しにくい油絵は比較的高めの照度にします。

選択肢5は「日本画より油絵を低くした」と大小を逆にしているため、誤りなんです。正しくは日本画を低く、油絵を高く、です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) ミュージアムショップをエントランスホールに面して配置すると、入館・退館時に立ち寄りやすく妥当です。適当な記述です。
2 ○(適当) 展示室を、白い壁でニュートラルな背景とするホワイトキューブは、作品を引き立てる一般的な手法です。適当な記述です。
3 ○(適当) 学習体験室や講義室を、展示室を通過せずに移動できる計画とすると、展示を見ない利用者の動線が分けられ妥当です。適当な記述です。
4 ○(適当) 展示室の床面積の合計を延べ面積の1/3程度とするのは、美術館の計画として一般的な割合です。適当な記述です。
5 ×(不適当) 退色しやすい日本画を低照度に、油絵は比較的高めにします。「日本画より油絵を低く」は逆です。

選択肢5は、展示壁面の照度を日本画より油絵のほうを低くしたとした点が誤りで、正しくは日本画を低く、油絵を高くします。

選択肢5のポイント

引っかけの核心は、展示物の照度を「光による傷みやすさ(退色)」で決める、という原則を理解しているかです。鑑賞のしやすさと、作品の保存はトレードオフなんですね。

紙・絹・染料を使う日本画や水彩・古文書などは光に弱く退色しやすいため、照度を低く抑えます。一方、油絵や彫刻・金属・陶磁器などは比較的光に強いため、照度を高めにできます。「傷みやすいものほど暗く」が基本で、選択肢5は大小が逆なわけです。

ザックリ言えば、日本画は暗く、油絵は明るく(退色しやすいものほど低照度)ということです。退色のしやすさで照度の大小を判断すれば、入れ替えに気づけます。

覚え方

  • 退色しやすいものほど低照度(日本画は暗く、油絵は明るく)
  • 展示照度は鑑賞性より保存(傷みにくさ)を優先
  • 展示室の床面積は延べ面積の1/3程度
  • ホワイトキューブ=白いニュートラルな展示空間/学習室は展示室と動線分離
Q.

展示壁面の照度は、日本画と油絵でどちらを低くする?

退色しやすい日本画を低照度にします。油絵は比較的光に強いため高めにできます。「傷みやすいものほど暗く」が原則です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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