建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 計画 No.17を解説、上がり框は色差を大きく(段差を見せる)を見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.17は、高齢者・車椅子使用者等に配慮した一戸建て住宅の改修計画に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 車椅子使用者の浴室(浴槽の深さ・エプロンの高さ)
  2. 車椅子使用者のキッチンカウンター下のクリアランス
  3. 腰掛け便座の両側の手摺の間隔
  4. 玄関の床面と上がり框の色差(転倒防止)
  5. 階段手摺の設置側

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

高齢者の転倒を防ぐには、玄関の床面と上がり框の色の差(色差・明度差)を大きくして、段差をはっきり見えるようにします。段差が認識できれば、足を引っかけたり踏み外したりしにくくなるからです。

選択肢4は「色を類似色調にして色差を小さく」としており、段差が見えにくくなって逆効果なので、誤りなんです。段差は色差を大きくして見せると押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 車椅子使用者の浴室で、浴槽の深さを50cm、エプロンの高さを40cmとするのは適切です。正しい記述です。
2 ○(正しい) 車椅子使用者のキッチンカウンター下に、高さ65cm・奥行き45cmのクリアランスを設けるのは適切です。正しい記述です。
3 ○(正しい) 車椅子使用者に配慮し、腰掛け便座の両側の手摺の間隔を70cmとするのは適切です。正しい記述です。
4 ×(誤り) 段差の転倒防止には、上がり框の色差を大きくして段差を見せます。色差を小さくするのは逆効果で誤りです。
5 ○(正しい) 階段手摺を両壁に設けられない場合、高齢者が下りるときの利き手側に設置するのは適切です。正しい記述です。

選択肢4の「色を類似色調にして色差を小さくする」という記述が誤りで、段差の転倒防止には色差を大きくします。

選択肢4のポイント

選択肢4は「高齢者の転倒防止のため、玄関の床面と上がり框の色を類似色調にして色差を小さくする計画とした」としていますが、ここが誤りです。段差の転倒を防ぐには、床面と上がり框の色差(明度差)を大きくして段差を見えやすくするんです。

高齢者は段差に気づかず、つまずいたり踏み外したりして転倒しやすくなります。そこで色や明るさをはっきり変え、「ここに段差がある」と一目でわかるようにしますね。逆に類似色調で色差を小さくすると、段差が床と一体に見えて気づきにくくなり、かえって危険なんです。

誤りの核心は、転倒防止のために色差を小さくした点で、対応が逆です。危険な段差は色差を大きくして見せると押さえましょう。

覚え方

  • 段差の転倒防止は、色差(明度差)を大きくして段差を見せる(危険は目立たせる)
  • 階段手摺を片側だけにするなら、下りるときの利き手側
  • 腰掛け便座の両側の手摺間隔は70cm程度
  • 車椅子用キッチンの下部クリアランスは高さ65cm・奥行き45cm程度
Q.

高齢者の転倒防止のため、玄関の床と上がり框の色差は大きくする?小さくする?

大きくします。色差を大きくして段差を認識しやすくし、つまずきや踏み外しを防ぎます。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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