建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 計画 No.24を解説、高天井は炎感知器を見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.24は、防災・消防設備に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 非常用照明設備の予備電源
  2. 天井20m以上の高天井で用いる感知器
  3. 避雷設備を設ける高さ
  4. 非常用エレベーターの主目的
  5. 不活性ガス消火設備の適用

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが誤っている記述)

アトリウム空間のように天井の高さが20m以上と高い場合は、煙が天井に届くまでに薄まってしまうため、煙感知器では有効に感知できず、炎感知器を用います

選択肢2は「煙感知器を用いる」としているので、ここが誤りなんです。高天井(20m以上)は炎感知器と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 非常用照明設備の予備電源は、蓄電池と自家用発電装置を併用したものとすることができます。正しい記述です。
2 ×(誤り) 天井が高い(20m以上)空間では、煙が薄まるため炎感知器を用います。「煙感知器」は誤りです。
3 ○(正しい) 避雷設備は、高さ20mを超える建築物の20mを超える部分を雷撃から保護するように設けます。正しい記述です。
4 ○(正しい) 非常用エレベーターは、火災時の消防隊の消火活動などに使用することを主目的とした設備です。正しい記述です。
5 ○(正しい) 不活性ガス消火設備は、常時人が在室しない電気室などの電気火災の消火に適しています。正しい記述です。

選択肢2の「天井の高さが20m以上の場合は煙感知器を用いる」という記述が誤りで、高天井では炎感知器を用います。

選択肢2のポイント

選択肢2は「アトリウム空間のような天井の高さが20m以上の場合は、火災を有効に検知するため、煙感知器を用いる」としていますが、ここが誤りです。天井が高い空間では煙が薄まるため、炎感知器を用いるんです。

煙感知器は火災の煙が感知器に届くことで作動しますね。ところがアトリウムのように天井が20m以上も高いと、煙が天井に達するまでに拡散して薄まり、うまく反応できません。そこで、炎が出す赤外線や紫外線を遠くから検知できる炎感知器を使います。熱感知器も同様に高天井では不向きです。

誤りの核心は、高天井に煙感知器を当てた点です。天井が高い(20m以上)空間は炎感知器と押さえましょう。

覚え方

  • 天井が高い(20m以上)空間は炎感知器、煙感知器・熱感知器は不向き
  • 避雷設備は高さ20m超の建築物の、20mを超える部分を保護
  • 不活性ガス消火設備は常時人がいない電気室などの電気火災向き
  • 非常用エレベーターは消防隊の消火活動が主目的
Q.

アトリウムのように天井が20m以上高い空間では、どの感知器を用いる?

炎感知器です。天井が高いと煙が薄まり、煙感知器では有効に感知できないためです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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