令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.23は、電気設備に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | インバータ機器から流出した高調波電流は、コンデンサなどに過熱・焼損の影響を及ぼすことがあります。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 許容電流値は、主に周囲温度や布設方法により異なります。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | 燃料電池は、水の電気分解の逆反応を利用した発電装置です。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | 太陽電池は、太陽エネルギーを直接電気エネルギーに変換する半導体の一種です。正しい記述です。 |
| 5 | ×(誤り) | スターデルタ始動は、直入れ始動に比べて始動電流が小さくなります。「大きくなる」は誤りです。 |
選択肢5の「スターデルタ始動は直入れ始動に比べて始動電流が大きくなる」という記述が誤りで、始動電流は小さくなります。
選択肢5は「かご形三相誘導電動機のスターデルタ始動は、直入れ始動に比べて始動電流が大きくなる」としていますが、ここが誤りです。スターデルタ始動は、始動電流を直入れ始動の約3分の1に小さくする方式なんです。
大きな電動機をいきなり全電圧でかける(直入れ始動する)と、瞬間的に大きな始動電流が流れ電圧降下などの悪影響が出ますね。そこでスターデルタ始動では、始動時にコイルをスター(Y)結線にして電圧を下げ、回転が上がってからデルタ(△)結線に切り替えます。わざわざ始動電流を小さくするための仕組みなんです。
誤りの核心は、始動電流が大きくなるとした点で、それでは始動方式を使う意味がありません。スターデルタ始動は始動電流を小さくする(約1/3)と押さえましょう。
スターデルタ始動は、直入れ始動に比べて始動電流が大きくなる?小さくなる?
小さくなります。始動時の電圧を下げ、始動電流を直入れ始動の約3分の1に抑えます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識に基づく)
正解:選択肢5(これが誤っている記述)
かご形三相誘導電動機のスターデルタ始動は、始動電流を直入れ始動の約3分の1に抑える方式です。始動時にコイルをスター結線にして電圧を下げ、回転が上がってからデルタ結線に切り替えます。
選択肢5は「始動電流が大きくなる」としているので、目的と逆で誤りなんです。スターデルタ始動は始動電流を小さくすると押さえましょう。