建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 構造 No.14を解説、柱の主筋は0.8%以上を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.14は、鉄筋コンクリート構造に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 柱の主筋全断面積の割合(主筋比)
  2. 柱梁接合部内の帯筋間隔・帯筋比
  3. 床スラブの鉄筋全断面積の割合
  4. 梁の許容曲げモーメントと引張鉄筋断面積の関係
  5. 断面算定で用いる仮定(平面保持等)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

鉄筋コンクリート造の柱は、地震時に大きな力を受けるため、主筋(縦の鉄筋)を一定量以上入れる必要があります。柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合(主筋比)は、一般に0.8%以上と定められています。

選択肢1は「0.4%以上」としているので、半分しかなく誤りなんです。柱の主筋は0.8%以上と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 柱の主筋全断面積の割合は0.8%以上です。「0.4%以上」は誤りです。
2 ○(正しい) 柱梁接合部内の帯筋間隔15cm以下・帯筋比0.2%以上とするのは適切です。正しい記述です。
3 ○(正しい) 床スラブ各方向の鉄筋全断面積の割合を0.2%以上とするのは適切です。正しい記述です。
4 ○(正しい) 釣り合い鉄筋比以下では、梁の許容曲げモーメントは引張鉄筋断面積にほぼ比例します。正しい記述です。
5 ○(正しい) 平面保持・圧縮応力度が中立軸からの距離に比例、の仮定で断面算定します。正しい記述です。

選択肢1の「主筋全断面積の割合を0.4%以上」という記述が誤りで、柱の主筋は0.8%以上が必要です。

選択肢1のポイント

選択肢1は、柱のコンクリート全断面積に対する主筋全断面積の割合を「0.4%以上」としていますが、ここが不足で誤りです。柱の主筋比は一般に0.8%以上と定められています。

柱は建物の重さを支え、地震時には大きな曲げとせん断を受けるため、十分な量の主筋が必要ですね。だから最小値が0.8%以上と高めに決められています。断面が大きい柱ほど、その0.8%に相当する量の主筋を入れることになります。「0.4%以上」は規定の半分で不足です。

誤りの核心は、主筋比を0.4%以上(規定の半分)とした点です。ザックリ言えば、「柱の主筋は0.8%以上」ということです。床スラブの鉄筋比0.2%以上と混同しないようにしましょう。柱の主筋は0.8%以上と押さえましょう。

覚え方

  • 柱の主筋全断面積の割合は0.8%以上(0.4%は引っかけ)
  • 柱梁接合部内の帯筋は間隔15cm以下・帯筋比0.2%以上
  • 床スラブの各方向の鉄筋全断面積の割合は0.2%以上
  • 釣り合い鉄筋比以下では梁の許容曲げモーメントは引張鉄筋断面積にほぼ比例
Q.

RC造の柱の主筋全断面積は、コンクリート全断面積の何%以上?

一般に0.8%以上です。0.4%では不足です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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