建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 施工 No.8を解説、鉄筋工事の不適当を見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.8は、鉄筋工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鉄筋のかぶり厚さの管理(最小かぶり+施工誤差)
  2. ガス圧接継手の完了後の外観検査の範囲
  3. ガス圧接の縮み代
  4. ガス圧接部の鉄筋中心軸の偏心量
  5. スペーサー(鋼製)の防錆

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている事項を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

ガス圧接継手の完了後の外観検査は、すべての圧接箇所を対象とする全数検査です。選択肢2の「抜取り検査」は誤りなんですね。抜取りで行うのは、超音波探傷試験などの内部検査のほうです。

かぶり厚さ(最小+10mm)、縮み代(鉄筋径程度)、偏心量(鉄筋径の1/5以下)、鋼製スペーサーの防錆は、いずれも適切です。ガス圧接の外観検査は全数と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 設計かぶり厚さは、最小かぶり厚さに施工誤差(10mm)を加えて管理する。適切。
2 ×(誤り) ガス圧接の完了後の外観検査は全数。抜取りではない。
3 ○(正しい) ガス圧接の縮み代は、鉄筋径程度を見込む。適切。
4 ○(正しい) ガス圧接部の鉄筋中心軸の偏心量は、鉄筋径の1/5以下とする。適切。
5 ○(正しい) 型枠に接する鋼製スペーサーは、防錆処理されたものを用いる。適切。

選択肢2は、ガス圧接継手の外観検査を抜取りとする点が誤りで、正しくは全数です。

選択肢2のポイント

選択肢2は「ガス圧接継手の完了後の外観検査を、抜取りで行った」という記述です。検査の範囲が論点です。

ガス圧接継手の検査は、外観検査内部検査に分かれます。圧接部のふくらみの形状・寸法、ずれ、割れなどを目で見て確かめる外観検査は、すべての圧接箇所を対象とする全数検査です。一方、内部の欠陥を調べる超音波探傷試験は、ロットから一定数を抜き取る抜取り検査で行います。選択肢2は、本来全数で行う外観検査を抜取りとしている点が誤りです。

残りの記述、かぶり厚さ(最小+10mm)・縮み代(鉄筋径程度)・偏心量(鉄筋径の1/5以下)・鋼製スペーサーの防錆は、いずれも適切な内容です。「目で見る外観=全数/中を調べる超音波=抜取り」と対にして覚えると見分けやすいですね。外観検査は全数/超音波探傷は抜取りと押さえましょう。

覚え方

  • ガス圧接の外観検査=全数検査(抜取りではない)
  • ガス圧接の超音波探傷試験=抜取り検査
  • ガス圧接部の偏心量=鉄筋径の1/5以下、縮み代は鉄筋径程度
  • 設計かぶり厚さ=最小かぶり厚さ+施工誤差10mm
Q.

ガス圧接継手の外観検査は抜取りでよい?

いいえ。外観検査はすべての圧接箇所を対象とする全数検査です。抜取りで行うのは超音波探傷試験などの内部検査です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 鉄筋コンクリート造配筋指針/鉄筋のガス圧接工事標準仕様書(JASS 5・鉄筋継手)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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