令和7年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.8は、鉄筋工事(加工・継手)に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 鉄筋の切断を直角切断機で、折曲げを手動鉄筋折曲げ機で行うのは適切です。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 重ね継手・交差部の結束に、径0.8mmのなまし鉄線を用いるのは適切です。正しい記述です。 |
| 3 | ×(誤り) | D22とD32は呼び名の差が10mmで7mmを超えるため、原則ガス圧接できません。 |
| 4 | ○(正しい) | 梁の鉄筋のかぶり厚さを、あばら筋の外側から測定するのは適切です。正しい記述です。 |
| 5 | ○(正しい) | 柱の帯筋の見込みかぶり厚さを、最小かぶり厚さに10mmを加えた値とするのは適切です。正しい記述です。 |
選択肢3の「D22とD32の継手を手動ガス圧接とした」という記述が誤りで、呼び名の差が7mmを超える鉄筋は原則ガス圧接できません。
選択肢3は、D22とD32の継手をガス圧接としていますが、ここが誤りです。両者は呼び名の差が10mmで7mmを超えるため、原則としてガス圧接できません。
ガス圧接は、突き合わせた鉄筋の端面をガスバーナーで加熱し圧力をかけて一体化させる継手ですね。径が大きく違う鉄筋どうしを圧接すると、太い鉄筋と細い鉄筋で熱の伝わり方(熱容量)が違い、両方を同じように加熱できず圧接不良が起こりやすくなります。そのため鉄筋径または呼び名の差が7mmを超える場合は原則として圧接継手を設けません。D22とD32の差は10mmで7mmを超えています。
誤りの核心は、径の差が大きい(呼び名の差10mm=7mm超)鉄筋をガス圧接した点です。ザックリ言えば、「ガス圧接は呼び名の差7mm以内」ということです(旧5mmから令和4年版仕様書で7mmに拡大)。ガス圧接は呼び名の差7mm以内と押さえましょう。
ガス圧接できる鉄筋は、径(呼び名)の差が何mm以内?
7mm以内です。D22とD32は差が10mmで7mmを超えるため、原則ガス圧接できません。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(公共建築工事標準仕様書 令和4年版に基づく)
正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)
ガス圧接では、接合する鉄筋の径(呼び名)の差が7mmを超える場合、原則として圧接継手を設けてはなりません。径の差が大きいと、加熱時の温度差で圧接不良が起こりやすいからです。
D22とD32は呼び名の差が10mmで7mmを超えるため、ガス圧接は不適当なんです。ガス圧接は呼び名の差7mm以内と押さえましょう。