建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 施工 No.9を解説、型枠工事の不適当を見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.9は、型枠工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. コーンを取り除いた穴の処理(防水剤入りモルタル)
  2. コンクリートのひび割れ等の確認の時期
  3. 梁を貫通する配管用スリーブの材料(紙チューブ)
  4. 型枠の掃除口
  5. スラブ下の支柱を取り外す時期(圧縮強度・構造計算)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている事項を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

梁を貫通する配管用スリーブに紙チューブを用いるのは不適当です。コンクリートの圧力に対する強度が不足し、打込み後に撤去もできないので、梁を貫通するスリーブには鋼管や硬質塩化ビニル管などを使うんですね。よって選択肢3が誤りです。

コーン穴の防水剤入りモルタル充填、ひび割れ確認の時期、掃除口、スラブ下支柱の取外し時期は、いずれも適切です。梁貫通スリーブに紙チューブは不可と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) コーンを取り除いた穴は、防水剤入りモルタルで充填する。適切。
2 ○(正しい) コンクリートのひび割れ等の確認は、支保工を取り外した後に行う。適切。
3 ×(誤り) 梁を貫通する配管用スリーブに紙チューブは不可。強度不足で撤去もできない。
4 ○(正しい) 型枠の最下部などに掃除口を設け、清掃する。適切。
5 ○(正しい) スラブ下の支柱は、圧縮強度12N/mm²以上かつ構造計算で安全を確認して取り外す。適切。

選択肢3は、梁を貫通する配管用スリーブに紙チューブを用いる点が誤りで、鋼管や硬質塩化ビニル管などを使います。

選択肢3のポイント

選択肢3は「梁を貫通する配管用のスリーブに、紙チューブを使用した」という記述です。スリーブの材料が論点です。

梁を貫通する配管用のスリーブは、コンクリートを打ち込む間ずっと、その圧力に耐えてつぶれずに形を保つ必要があります。紙チューブは、コンクリートの側圧で変形しやすく強度が不足するうえ、打込み後にコンクリートの中から撤去できないので、梁を貫通するスリーブには使えません。一般には、つば付き鋼管や硬質塩化ビニル管などを埋め込んで残置します。

残りの記述、コーン穴の防水剤入りモルタル充填・ひび割れ確認の時期(支保工取外し後)・掃除口・スラブ下支柱の取外し(12N/mm²以上+構造計算)は、いずれも適切です。「打込み中に圧力を受けるスリーブは、強度のある材料」と覚えておきましょう。梁貫通スリーブは鋼管・塩ビ管/紙チューブは不可と押さえましょう。

覚え方

  • 梁を貫通する配管用スリーブ=鋼管・硬質塩化ビニル管など(紙チューブは不可)
  • コーンを取り除いた穴=防水剤入りモルタルで充填
  • ひび割れ等の確認=支保工を取り外した後
  • スラブ下の支柱取外し=圧縮強度12N/mm²以上かつ構造計算で確認
Q.

梁を貫通する配管用スリーブに紙チューブを使ってよい?

いけません。紙チューブは強度が不足し、打込み後に撤去もできません。梁を貫通するスリーブには鋼管や硬質塩化ビニル管などを用います。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書(JASS 5 鉄筋コンクリート工事・型枠)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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