建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 施工 No.10を解説、コンクリート工事の不適当を見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.10は、コンクリート工事(品質管理)に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 構造体強度推定用供試体の養生方法
  2. 普通コンクリートの気乾単位容積質量
  3. 調合管理強度の判定基準
  4. 構造体強度判定用供試体の採取方法(運搬車と個数)
  5. 調合を定めるための試し練り

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている事項を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

構造体コンクリート強度の判定用供試体は、適当な間隔をおいた3台の運搬車から各1個ずつ採取して、計3個を1回の試験とします。選択肢4の「1台の運搬車から3個」は誤りなんですね。1台から採ると、その1台のばらつきしか反映できないからです。

構造体強度推定用の養生、気乾単位容積質量、調合管理強度の判定、試し練りは、いずれも適切です。判定用供試体は3台の運搬車から各1個と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 構造体強度推定用の供試体は、材齢28日まで現場水中養生とする。適切。
2 ○(正しい) 普通コンクリートの気乾単位容積質量は約2.3t/m³。適切。
3 ○(正しい) 調合管理強度は、1回が呼び強度の85%以上かつ3回平均が呼び強度以上で合格。適切。
4 ×(誤り) 判定用供試体は3台の運搬車から各1個。1台から3個は誤り。
5 ○(正しい) 調合を定めるため、事前に試し練りを行う。適切。

選択肢4は、判定用供試体を1台の運搬車から3個採取する点が誤りで、正しくは3台の運搬車から各1個ずつです。

選択肢4のポイント

選択肢4は「構造体コンクリート強度の判定用供試体を、1台の運搬車から3個採取した」という記述です。供試体の採取方法が論点です。

構造体コンクリート強度の検査では、1回の試験につき3個の供試体を使います。このとき、適当な間隔をおいた3台の運搬車(アジテータ車)から1個ずつ採取するのが正しい方法です。打設するコンクリートは運搬車ごとに少しずつ品質がばらつくので、複数の車からまんべんなく採ることで、その日のコンクリート全体の品質を代表させるわけですね。1台の運搬車から3個まとめて採ると、その1台のばらつきしか分からず、検査の意味が薄れます。

残りの記述、構造体強度推定用の現場水中養生・気乾単位容積質量(約2.3t/m³)・調合管理強度の判定(1回85%以上かつ3回平均以上)・試し練りは、いずれも適切です。「3個=3台から1個ずつ」とセットで覚えておきましょう。判定用供試体は3台の運搬車から各1個ずつ(計3個)と押さえましょう。

覚え方

  • 構造体強度の判定用供試体=3台の運搬車から各1個ずつ(計3個)
  • 調合管理強度の合格=1回が呼び強度の85%以上、かつ3回平均が呼び強度以上
  • 普通コンクリートの気乾単位容積質量=約2.3t/m³
  • 1台の運搬車から全部採ると、ばらつきを代表できない
Q.

構造体強度の判定用供試体は1台の運搬車から3個採ってよい?

いけません。適当な間隔をおいた3台の運搬車から1個ずつ、計3個を採取します。複数の車から採ることで、その日のコンクリート全体の品質を代表させます。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書(JASS 5 鉄筋コンクリート工事・品質管理)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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