建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 施工
  4. 令和4年
  5. > No.18 左官・タイル工事

令和4年度 二級建築士 施工 No.18を解説、左官・タイル工事の不適当を見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.18は、左官・タイル・石工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. セルフレベリング材の低温時の養生期間
  2. セメントモルタル塗りの1層・全塗り厚さ
  3. タイル張り後の打診検査の時期
  4. 密着張り(ヴィブラート工法)の施工
  5. 石工事の裏込めモルタルの調合

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている事項を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

セルフレベリング材を流し込んだ後の養生期間は、ふつう7日以上低温(冬期)の場合は14日以上必要です。選択肢1の「低温時に7日」では足りないんですね。低温では硬化が遅れるので、養生を長くとります。

モルタルの塗り厚、打診検査の時期、密着張り、裏込めモルタルの調合は、いずれも適切です。セルフレベリング材の養生は低温時14日以上と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) セルフレベリング材の養生は低温時14日以上。7日では不足。
2 ○(正しい) セメントモルタル塗りは1層7mm以下、全塗り厚25mm以下。適切。
3 ○(正しい) タイル張り後、モルタルの硬化後に全面打診検査を行う。適切。
4 ○(正しい) 密着張り(ヴィブラート工法)は、振動機でタイルを張り付ける。適切。
5 ○(正しい) 石工事の裏込めモルタルは、セメント:砂=1:3とする。適切。

選択肢1は、セルフレベリング材の低温時の養生期間を7日とする点が誤りで、正しくは14日以上です。

選択肢1のポイント

選択肢1は「セルフレベリング材を流し込んだ後、低温だったので養生期間を7日とした」という記述です。養生期間が論点です。

セルフレベリング材は、自分で水平に広がる性質を使って床を平らに仕上げる材料です。流し込んだあとは硬化するまで養生しますが、その期間は気温で変わります。常温なら7日以上低温(冬期)では14日以上が必要です。気温が低いと硬化が遅くなるので、常温と同じ7日では強度が足りません。なお、気温が5℃以下では本来の性能が出にくいため、施工そのものを避けます。

残りの記述、セメントモルタルの塗り厚(1層7mm以下・全厚25mm以下)・打診検査の時期・密着張り(ヴィブラート工法)・裏込めモルタル(1:3)は、いずれも適切です。「低温は硬化が遅い→養生を長く(14日)」と覚えておきましょう。セルフレベリング材の養生は常温7日以上・低温14日以上と押さえましょう。

覚え方

  • セルフレベリング材の養生=常温7日以上・低温時は14日以上
  • 気温5℃以下では施工を避ける(性能が出ない)
  • セメントモルタル塗り=1層7mm以下・全厚25mm以下
  • 低温は硬化が遅いので養生を長くとる、と関連づける
Q.

セルフレベリング材の低温時の養生期間は7日でよい?

不足です。常温なら7日以上ですが、低温(冬期)では14日以上必要です。気温が低いと硬化が遅れるためで、5℃以下では施工自体を避けます。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 公共建築工事標準仕様書(左官工事・セルフレベリング材塗り)/建築工事標準仕様書
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

▼令和4年 二級建築士 施工▼

▼入口▼

Topへ >>