建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 施工 No.19を解説、塗装工事の不適当を見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.19は、塗装工事に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 屋外の鉄鋼面に用いる塗料
  2. 屋内のせっこうボード面に用いる塗料
  3. 木部の下塗りに用いる塗料
  4. コンクリート面塗装の素地(下地)の乾燥期間
  5. 塗料の粘度の調整

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの選択肢で問われている事項を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

コンクリート面に塗装するときの素地(下地)の乾燥期間は、夏期で21日以上、冬期で28日以上が必要です。選択肢4の「冬期に14日」では、乾燥が足りず不適当なんですね。コンクリートは水分が多く、冬は乾きにくいので長く待ちます。

鉄鋼面・せっこうボード面・木部の塗料、塗料の粘度の調整は、いずれも適切です。コンクリート面塗装の乾燥は冬期28日以上と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 屋外の鉄鋼面には、耐候性のあるアクリルシリコン樹脂エナメル等を用いる。適切。
2 ○(正しい) 屋内のせっこうボード面には、合成樹脂エマルションペイント(AEP)を用いる。適切。
3 ○(正しい) 木部の下塗りには、木部下塗り用の調合ペイント等を用いる。適切。
4 ×(誤り) コンクリート面の素地乾燥は冬期28日以上(夏期21日以上)。14日は不足。
5 ○(正しい) 塗料は、気温が低く粘度が高いときなど、所定の範囲で希釈して調整する。適切。

選択肢4は、コンクリート面の素地乾燥期間を冬期14日とする点が誤りで、正しくは冬期28日以上(夏期21日以上)です。

選択肢4のポイント

選択肢4は「コンクリート面の塗装で、冬期だったが素地の乾燥期間を14日とした」という記述です。乾燥期間が論点です。

コンクリートは内部に多くの水分を含んでいます。乾かないうちに塗装すると、水分やアルカリで塗膜がふくれたり、はがれたりします。そのため、コンクリート面に塗装するときは、素地を十分に乾燥させてから塗ります。乾燥期間は気温で変わり、夏期で21日以上冬期では28日以上が必要です。冬は乾きが遅いので、夏より長く待つわけですね。選択肢4の14日では、特に冬期は乾燥が足りません。

残りの記述、屋外鉄鋼面の塗料(耐候性のあるエナメル)・屋内ボードのAEP・木部の下塗り・塗料の粘度調整は、いずれも適切です。「冬は乾きにくい→乾燥期間を長くとる(28日以上)」とセットで覚えておきましょう。コンクリート面塗装の素地乾燥は夏期21日以上・冬期28日以上と押さえましょう。

覚え方

  • コンクリート面塗装の素地乾燥=夏期21日以上・冬期28日以上(14日は不足)
  • コンクリートは水分・アルカリが多いので、乾かしてから塗る
  • 屋内せっこうボード面=合成樹脂エマルションペイント(AEP)
  • 屋外鉄鋼面=耐候性のあるエナメル(アクリルシリコン樹脂等)
Q.

冬期のコンクリート面塗装で、素地の乾燥期間を14日にしてよい?

不足です。コンクリート面の素地乾燥期間は、夏期で21日以上、冬期では28日以上が必要です。冬は乾きが遅いので長く待ちます。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
  • 建築工事標準仕様書(JASS 18 塗装工事)/公共建築工事標準仕様書(素地ごしらえ)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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