令和7年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.9は、鉄筋工事(組立・圧接)に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | スラブ・梁底部のスペーサーに、かぶり厚さ範囲を防錆処理した鋼製のものを使うのは適切です。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 組立て後、鉄筋の上を直接歩かないよう歩み板を置き渡すのは適切です。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | ガス圧接継手の外観検査は、圧接箇所の全数について実施します。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | 基礎の鉄筋のかぶり厚さに、捨てコンクリート部分の厚さを含めないのは適切です。正しい記述です。 |
| 5 | ×(誤り) | 圧接部のふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上です。「細いほうの1.2倍」は不足で誤りです。 |
選択肢5の「ふくらみの直径を細いほうの鉄筋径の1.2倍」という記述が誤りで、正しくは鉄筋径の1.4倍以上とします。
選択肢5は、ガス圧接部のふくらみの直径を「細いほうの鉄筋径の1.2倍」としていますが、ここが不足で誤りです。正しくは鉄筋径(径が異なる場合は細いほうの径)の1.4倍以上です。
ガス圧接は加熱・加圧によって鉄筋の端面を一体化させるので、接合部はタコ焼きのように丸くふくらみますね。このふくらみが小さいと十分に加圧・接合されていない可能性があり、継手の強度が不足します。そこでふくらみの直径は鉄筋径(細いほうの径)の1.4倍以上、長さは1.1倍以上を確保できているかを外観で確認します。1.2倍では基準の1.4倍に届きません。
誤りの核心は、ふくらみの直径を1.2倍(1.4倍未満)とした点です。ザックリ言えば、「圧接のふくらみは1.4倍以上できていればOK」ということです。ふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上と押さえましょう。
ガス圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径の何倍以上必要?
1.4倍以上です(径が異なる場合は細いほうの径を基準とします)。長さは1.1倍以上です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)
ガス圧接継手の圧接部のふくらみの直径は、鉄筋径(径が異なる場合は細いほうの径)の1.4倍以上とします。
選択肢5は「細いほうの鉄筋径の1.2倍」としているので、倍率が足りず誤りなんです。ふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上と押さえましょう。