建築士試験 解説ノート

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各部の寸法のまとめ【過去10年分】|一級建築士試験 計画の過去問・頻出ポイント

各部の寸法は一級建築士 学科Ⅰ(計画)のNo.8で、過去10年ほぼ毎年1問出ます。用途別の代表的な計画寸法が問われ、引っ掛けは基準を少しだけ下回る数値が多いです。駐車場の車路・病院の廊下・特養の個室・体育館の天井などを、用途と利用実態に対して妥当かで判断します。バリアフリー(スロープ・手すり・便房)の寸法はバリアフリー寸法のまとめに分けています。

各部の寸法は、用途別の代表値を覚え、基準を下回る・勾配が急すぎる選択肢を疑う分野です。

誤りの選択肢は、もっともらしい文章のまま数値を少しだけ小さくしてきます。

だから「その用途に対して妥当か」を代表値と照合することが対策です。用途別に整理します。

駐車場の寸法(車路幅員・勾配)

路外駐車場の車路は、安全にすれ違い・通行できる幅が駐車場法施行令で決まっています。

項目 基準
車路の幅員(一方通行)3.5m以上
車路の幅員(対面通行=2方向)5.5m以上
傾斜部の縦断勾配17%(約1/6)以下
地下駐車場の車路(例)本勾配1/8程度、始まり・終わりに緩和勾配(本勾配の1/2)を設ける

狙われるのは一方通行の車路を3.5m未満にする記述です。「一方通行3.5m・対面5.5m」を固定で覚えます。

廊下・階段・カウンターの寸法

病院の廊下は医療法施行規則で、片側・両側の居室で必要幅が変わります。

項目 基準
患者用廊下(一般病床)片側居室 1.8m以上/両側居室 2.1m以上
患者用廊下(療養病床)片側居室 1.8m以上/両側居室 2.7m以上
共用階段の頭上有効高さ2m程度以上
カウンターの高さローカウンター(車椅子)700mm程度/ハイカウンター(立位)1,000mm程度

病院の廊下は、療養病床の両側居室が2.7mと最も広い点が狙われます。一般病床(両側2.1m)と取り違えないようにします。

各室・施設の寸法

施設の各室は、利用実態に基づく代表値が問われます。とくに面積は掛け算で基準を満たすかを確認します。

項目 基準・代表値
ユニット型特養の個室内法 10.65m²以上(トイレ等を除く)
保育所のほふく室(乳児)1人あたり 3.3m²程度
体育館(バレーボール公式試合)天井高さ 12.5m以上
400mトラックの運動場おおむね 120m×190m程度

特養の個室は「2.7m×3.6m=9.72m²」のように、寸法だけ見ると足りそうでも掛け算すると基準割れになる出し方がよくあります。バレーボールは球技の中でも天井が高い(12.5m以上)点に注意します。

過去問の出題一覧(一級建築士 計画)

各部の寸法は計画のNo.8が定位置で、基準を下回る数値が誤りの選択肢でした(R1は学校計画、H29は屋内階段で出題)。正解番号は建築技術教育普及センターの公表正答によります。

年度 No. 正解 論点/解説
令和7年(2025)83各部の寸法(一方通行の車路3.5m)
令和6年(2024)83各部の寸法(体育館の天井12.5m)
令和5年(2023)84各部の寸法(特養の個室10.65m²)
令和4年(2022)81建築物の各部の計画 ※解説は順次追加予定
令和3年(2021)81建築物の各部の高さ ※解説は順次追加予定
令和2年(2020)84建築物等の各部の寸法等 ※解説は順次追加予定
令和元年(2019)82公立小・中学校の計画(各部寸法の出題は薄め)※解説は順次追加予定
平成30年(2018)82建築物等の各部の寸法 ※解説は順次追加予定
平成29年(2017)84屋内階段の寸法(高齢者・障害者配慮)※解説は順次追加予定
平成28年(2016)82建築物の各部の寸法等 ※解説は順次追加予定

直近3年の代表的な引っかけ:R7=一方通行の車路を3m(正=3.5m以上)/R6=バレーボールの体育館天井を10.5m(正=12.5m以上)/R5=特養個室を2.7m×3.6m=9.72m²(正=10.65m²以上)。

混同しやすいポイント

車路の幅員(一方通行3.5m と 対面5.5m)

路外駐車場の車路は、一方通行で3.5m以上、対面通行(2方向)で5.5m以上。一方通行を3.5m未満にした記述がよくある誤りです。

病院の廊下(療養病床の両側2.7m と 一般病床の両側2.1m)

両側居室の患者用廊下は、療養病床で2.7m以上、一般病床で2.1m以上。療養病床のほうが広く必要です。片側はどちらも1.8m以上です。

面積は「掛け算」で確認する(特養10.65m²)

ユニット型特養の個室は内法10.65m²以上。寸法(2.7m×3.6m=9.72m²)だけ見ると足りそうでも、掛け算すると基準割れになる出題に注意します。

まちがえやすいポイント

誤りの選択肢は基準を少しだけ下回る数値や、用途を取り違えた基準値を当てる形が多いです。

とくに「一方通行3.5m」「療養病床の両側2.7m」「特養個室10.65m²」「バレーボール天井12.5m」は常連。用途と代表値を照合してください。

理解度チェック

Q.

路外駐車場の一方通行の車路の幅員は、3.0mあればよい。〇か×か。

×。一方通行の車路は3.5m以上(対面通行は5.5m以上)が必要です(駐車場法施行令)。3.0mは不足です。R7 No.8 の引っかけです。

Q.

バレーボールの公式試合を行う体育館の天井高さは、10.5mあればよい。〇か×か。

×。公式試合には天井高さ12.5m以上(センターライン上)が必要です。10.5mは不足。R6 No.8 の引っかけです。

Q.

ユニット型特養の個室は、内法2.7m×3.6m(=9.72m²)あればよい。〇か×か。

×。トイレ等を除く居室の内法面積は10.65m²以上が原則。9.72m²では基準割れです。掛け算で確認します。R5 No.8 の引っかけです。

Q.

両側に居室がある療養病床の患者用廊下は、幅2.7m以上とする。〇か×か。

。療養病床は両側居室で2.7m以上(一般病床は2.1m以上)。片側居室はどちらも1.8m以上です(医療法施行規則)。

まとめ

各部の寸法は「用途別の代表値を覚え、基準を下回る選択肢を疑う」。これが計画 No.8 の攻略です。

車路は一方通行3.5m・対面5.5m、療養病床の両側廊下2.7m、特養個室10.65m²、バレーボール天井12.5m。面積は掛け算で基準割れを確認しましょう。

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参考(実ページで確認)

  • 路外駐車場の車路幅員(一方通行3.5m以上・対面通行5.5m以上)、傾斜部の縦断勾配17%以下:駐車場法施行令(第8条)
  • 病院の患者用廊下幅員(一般病床は片側1.8m・両側2.1m、療養病床は片側1.8m・両側2.7m):医療法施行規則
  • ユニット型特別養護老人ホームの個室は内法10.65m²以上(トイレ等を除く):特養の設備運営基準
  • バレーボール公式試合の体育館の天井高さは12.5m以上(センターライン上)/保育所のほふく室は乳児1人あたり3.3m²程度
  • 各数値の出題・正誤:自サイト過去問解説 kakomon-1k-keikaku-r5/r6/r7-no08
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問の問われ方から整理しています。運営者情報

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