木材は一級建築士 構造のNo.27で毎年1問出ます。問われるのは基準強度の大小・含水率と強度・乾燥収縮・木質材料の種類です。大小や正誤を逆にして誤りを作るので、まず数の大小を覚えます。
| 項目 | 覚えるポイント |
|---|---|
| 基準強度(繊維方向) | 曲げ > 圧縮 > 引張 > せん断 |
| 乾燥収縮率 | 接線方向 > 半径方向 > 繊維方向(繊維方向がいちばん小さい) |
| 含水率と強度 | 繊維飽和点(含水率約30%)以下では、乾くほど強度・剛性が大きい |
| 気乾比重 | 大きいものほど曲げ強度が大きい |
| 荷重継続時間 | 長く効くほど許容応力度は小さい(長期 < 短期)。ただし短期は長期の2倍ではない |
| 材料 | 内容 |
|---|---|
| 製材(目視等級区分) | 節・丸身などの欠点を目視で測定して等級区分する |
| 製材(機械等級区分) | ヤング係数を機械で測定して等級区分する |
| 集成材 | ひき板を繊維方向を平行にして接着。欠点が分散し品質が安定。せん断の許容応力度は同樹種の製材より大きい |
| LVL(単板積層材) | 単板を繊維方向をほぼ平行に積層接着。柱・梁などの線材に使う |
| CLT(直交集成板) | 各層の繊維方向を直交させて積層接着。床版・壁などの面材に使う |
| 論点 | 正しい記述(○)と、よくある誤り(×) |
|---|---|
| 基準強度の大小 | ○ 曲げ>圧縮>引張/× 圧縮より引張のほうが大きい |
| 乾燥収縮率 | ○ 接線>半径>繊維方向/× 繊維方向がいちばん大きい |
| 気乾比重と強度 | ○ 気乾比重が大きいほど曲げ強度が大きい/× 大きいほど小さい |
| 含水率と強度 | ○ 繊維飽和点以下では乾くほど強い/× 含水率が高いほど強い |
| 短期許容応力度 | ○ 木材は短期=長期の2倍ではない/× 長期の2倍である |
基準強度は曲げ>圧縮>引張>せん断。乾燥収縮は接線>半径>繊維方向。繊維飽和点(約30%)以下では乾くほど強い。集成材・CLTは「欠点を分散して品質が安定」、CLTは直交させた面材、で押さえます。
含水率が繊維飽和点以下の木材の乾燥収縮率は、繊維方向がいちばん大きい。〔H28 No.27〕
×。逆です。乾燥収縮率は接線方向>半径方向>繊維方向で、繊維方向がいちばん小さくなります。
木材の繊維方向の基準材料強度は、一般に、圧縮に比べて引張のほうが大きい。〔R2 No.27〕
×。逆です。繊維方向は圧縮のほうが引張より大きく、大小は曲げ>圧縮>引張>せん断です。
木材の繊維方向の短期許容応力度は、積雪時以外の場合、長期許容応力度の2倍である。〔R7 No.27〕
×。木材は長期の2倍にはなりません。短期=長期の2倍となるのは鋼材やコンクリートで、木材は別の割合です。
| 年度 | No. | 正解 | 主に問われた論点 |
|---|---|---|---|
| 令和7年 | 27 | 3 | 許容応力度・集成材・等級区分 |
| 令和6年 | 27 | 2 | 木材の力学的性質・木質材料 |
| 令和5年 | 27 | 1 | 木材の破壊性状(脆性)・力学的性質 |
| 令和4年 | 27 | 1 | 木材(含水率・強度) |
| 令和3年 | 27 | 4 | 木材及び木質系材料(等級区分・気乾比重) |
| 令和2年 | 27 | 4 | 木材(クリープ・繊維方向の基準強度) |
| 令和元年 | 27 | 3 | 木材(気乾比重・木表木裏・LVL/CLT) |
| 平成30年 | 27 | 4 | 木材の防腐(含水率・心材と辺材) |
| 平成29年 | 27 | 2 | 木材及び木質系材料(LVL/CLT) |
| 平成28年 | 27 | 4 | 木材(乾燥収縮・基準強度・熱伝導率) |
※ 過去10年分(平成28年〜令和7年)を確認。木材は毎年No.27で出題され、基準強度の大小・乾燥収縮・含水率と強度・気乾比重・木質材料がくり返し問われています。令和5年以前の解説リンクは順次追加予定です。
出典・参考
※ このページの確認日:2026年6月