建築士試験 解説ノート

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木材のまとめ【過去10年分】|一級建築士試験 構造の過去問・頻出ポイント

木材は一級建築士 構造のNo.27で毎年1問出ます。問われるのは基準強度の大小・含水率と強度・乾燥収縮・木質材料の種類です。大小や正誤を逆にして誤りを作るので、まず数の大小を覚えます。

木材の性質 早見表(大小関係)

項目 覚えるポイント
基準強度(繊維方向)曲げ > 圧縮 > 引張 > せん断
乾燥収縮率接線方向 > 半径方向 > 繊維方向(繊維方向がいちばん小さい)
含水率と強度繊維飽和点(含水率約30%)以下では、乾くほど強度・剛性が大きい
気乾比重大きいものほど曲げ強度が大きい
荷重継続時間長く効くほど許容応力度は小さい(長期 < 短期)。ただし短期は長期の2倍ではない

木質材料の早見表

材料 内容
製材(目視等級区分)節・丸身などの欠点を目視で測定して等級区分する
製材(機械等級区分)ヤング係数を機械で測定して等級区分する
集成材ひき板を繊維方向を平行にして接着。欠点が分散し品質が安定。せん断の許容応力度は同樹種の製材より大きい
LVL(単板積層材)単板を繊維方向をほぼ平行に積層接着。柱・梁などの線材に使う
CLT(直交集成板)各層の繊維方向を直交させて積層接着。床版・壁などの面材に使う

毎年問われる論点(○が正しい・×が誤りの定番)

論点 正しい記述(○)と、よくある誤り(×)
基準強度の大小 ○ 曲げ>圧縮>引張/× 圧縮より引張のほうが大きい
乾燥収縮率 ○ 接線>半径>繊維方向/× 繊維方向がいちばん大きい
気乾比重と強度 ○ 気乾比重が大きいほど曲げ強度が大きい/× 大きいほど小さい
含水率と強度 ○ 繊維飽和点以下では乾くほど強い/× 含水率が高いほど強い
短期許容応力度 ○ 木材は短期=長期の2倍ではない/× 長期の2倍である

覚え方

基準強度は曲げ>圧縮>引張>せん断。乾燥収縮は接線>半径>繊維方向。繊維飽和点(約30%)以下では乾くほど強い。集成材・CLTは「欠点を分散して品質が安定」、CLTは直交させた面材、で押さえます。

過去問の肢で確認

Q.

含水率が繊維飽和点以下の木材の乾燥収縮率は、繊維方向がいちばん大きい。〔H28 No.27〕

×。逆です。乾燥収縮率は接線方向>半径方向>繊維方向で、繊維方向がいちばん小さくなります。

Q.

木材の繊維方向の基準材料強度は、一般に、圧縮に比べて引張のほうが大きい。〔R2 No.27〕

×。逆です。繊維方向は圧縮のほうが引張より大きく、大小は曲げ>圧縮>引張>せん断です。

Q.

木材の繊維方向の短期許容応力度は、積雪時以外の場合、長期許容応力度の2倍である。〔R7 No.27〕

×。木材は長期の2倍にはなりません。短期=長期の2倍となるのは鋼材やコンクリートで、木材は別の割合です。

過去問の出題一覧(一級建築士 構造)

年度 No. 正解 主に問われた論点
令和7年273許容応力度・集成材・等級区分
令和6年272木材の力学的性質・木質材料
令和5年271木材の破壊性状(脆性)・力学的性質
令和4年271木材(含水率・強度)
令和3年274木材及び木質系材料(等級区分・気乾比重)
令和2年274木材(クリープ・繊維方向の基準強度)
令和元年273木材(気乾比重・木表木裏・LVL/CLT)
平成30年274木材の防腐(含水率・心材と辺材)
平成29年272木材及び木質系材料(LVL/CLT)
平成28年274木材(乾燥収縮・基準強度・熱伝導率)

※ 過去10年分(平成28年〜令和7年)を確認。木材は毎年No.27で出題され、基準強度の大小・乾燥収縮・含水率と強度・気乾比重・木質材料がくり返し問われています。令和5年以前の解説リンクは順次追加予定です。

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出典・参考

  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科IV(構造)問題」各年度
  • 各年度の正答は同センター公表の「正答肢」による
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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