建築士試験 解説ノート

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CAV(定風量)とVAV(変風量)の違い|省エネと室別制御(一級建築士 環境・設備)

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CAV(定風量方式)もVAV(変風量方式)も空調の給気方式ですが、負荷への合わせ方が逆です。CAVは風量を一定にして給気温度で調整、VAVは給気温度をほぼ一定にして風量で調整します。試験では省エネ性と室別制御が狙われます。空調の全体は空調設備のまとめにあります。

CAVとVAVの違いの図。CAV(定風量)は室への風量を一定にして、給気温度を変えて調整する。VAV(変風量)は給気温度をほぼ一定にして、VAVユニットで風量を変え、室ごとに制御する。
CAV(風量一定・温度で調整)とVAV(温度ほぼ一定・風量で室別制御)の違い

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CAVとVAVはどう違うのか

方式 負荷への合わせ方 特徴
CAV(単一ダクト定風量) 送風量が一定。給気温度を変えて負荷に対応 構成が単純。ゾーンごとの細かな制御は苦手
VAV(変風量) 給気温度はほぼ一定。風量を変えて負荷に対応 部分負荷で送風動力を下げる省エネ。室・ゾーンごとの制御に向く。最小風量時の必要換気量の確保に注意

CAVは風量一定で給気温度で調整、VAVは給気温度一定で風量で調整。VAVは部分負荷で送風動力を下げて省エネです。室ごとの制御に向くのもVAVで、CAVは1系統で複数室に配るため室別の細かな対応が苦手です。

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とくに狙われるポイント

  • VAVは部分負荷で送風動力を減らして省エネになります。負荷が小さいとき風量を絞り、ファンの動力を下げる仕組みです。
  • CAVは送風量が一定のため、室ごとの個別制御が苦手です。細かなゾーン制御が必要な建物には向きません。
  • VAVは風量を絞るので、最小風量時の必要換気量の確保に配慮が要ります。絞りすぎると外気量が不足するためです。
  • 単一ダクト方式は1系統で複数室に給気するので、室ごとの温度差(負荷のばらつき)に弱いです。

過去問での問われ方

CAV・VAVは、一級 環境・設備の空調(No.11〜13あたり)でくり返し問われます。問題本文は公式PDFで確認できます。論点の整理は空調のまとめにあります(論点は別ページ)。

論点 押さえ方
VAVの省エネ 部分負荷で風量を絞り、送風動力を下げる
CAVの制御性 送風量一定で、室ごとの個別制御が苦手
VAVの換気量 最小風量時に必要換気量を確保する配慮が要る
単一ダクト 1系統で複数室に配るため、室ごとの温度差に弱い

狙われるのは、VAVの省エネの理由と、CAVの室別制御の弱さです。VAVは風量で合わせるから部分負荷で動力を減らす、CAVは温度で合わせるから複数室の差に弱い、と押さえます。

まちがえやすいポイント

VAVは部分負荷で送風動力を下げて省エネ、CAVは送風量一定で室ごとの個別制御が苦手

「CAVが省エネで室別制御に向く」「VAVは風量が一定」と書いてあれば誤りです。省エネと室別制御に向くのはVAV、風量が一定なのはCAVです。

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理解度チェック

Q.

CAVとVAVは、負荷への合わせ方がどう違う?

CAVは送風量を一定にして給気温度を変えて負荷に対応します。VAVは給気温度をほぼ一定にして風量を変えて負荷に対応します。合わせ方が逆になっている、と押さえます。

Q.

VAVが省エネになるのはなぜ?

部分負荷のとき風量を絞り、送風動力を下げるためです。負荷が小さい時間帯が多いほど効果が出ます。ただし最小風量時の必要換気量の確保には配慮が要ります。

Q.

室・ゾーンごとの制御に向くのはどちら?

VAVです。CAVは送風量が一定で、単一ダクトで複数室に配るため室ごとの個別制御が苦手です。室ごとの温度差が大きい建物ではVAVが向きます。

Q.

VAVで注意する点は?

最小風量時の必要換気量の確保です。省エネのために風量を絞りますが、絞りすぎると外気量が不足するため、最小風量を必要換気量に合わせて設定します。

まとめ

CAVは送風量を一定にして給気温度で負荷に合わせ、VAVは給気温度をほぼ一定にして風量で合わせます。VAVは部分負荷で送風動力を下げて省エネになり、室・ゾーンごとの制御にも向きます。CAVは構成が単純ですが室ごとの個別制御が苦手です。VAVは省エネと室別制御、ただし最小風量時の換気量に配慮、と押さえれば、空調方式の問題は外しません。

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出典・参考(一次資料・複数資料で確認)

  • CAV(定風量方式)=送風量を一定にして給気温度で負荷に対応、VAV(変風量方式)=給気温度をほぼ一定にして風量で負荷に対応。VAVは部分負荷で送風動力を下げて省エネ、室・ゾーンごとの制御に向き、最小風量時の必要換気量の確保に配慮。空気調和・衛生工学便覧ほか複数資料で照合。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度。出題内容は公式問題に基づく。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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