建築士試験 解説ノート

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比視感度とプルキンエ現象(明所視555nm・暗所視507nm)|一級建築士 環境・設備

比視感度は、人の目が波長ごとに感じる明るさの感度です。明るい場所と暗い場所でピークの波長が変わり、その移り変わりがプルキンエ現象です。光束の定義(放射束を比視感度で重みづけ)にもつながる、環境・設備の基本用語です。色の全体は色彩のまとめにあります。

明所視と暗所視で感度のピークが変わる

状態 働く細胞 比視感度が最大の波長 色の判別
明所視(明るい) 錐体 555nm(黄緑) できる
暗所視(暗い) 桿体 507nm(青緑) できない

明所視は約555nm(黄緑)、暗所視は約507nmで最大。暗くなると、感度のピークが波長の短い側(青緑)へずれます。明るい所では錐体が働いて色が見え、暗い所では感度の高い桿体が働きますが色はわかりません。

プルキンエ現象とは

明るい場所から暗い場所へ移ると、働く細胞が錐体から桿体にうつり、比視感度のピークが短波長側へずれます。これにより、暗い所では赤が暗く沈み、青や緑が相対的に明るく見えます。これがプルキンエ現象です。

「暗所視で赤が明るく青が暗い」は逆で、誤りです。夕暮れに赤い花が沈み、青葉が明るく見える、とイメージすると向きを間違えません。劇場の暗い客席や、暗順応との関係は暗順応と明順応の違いでも扱います。

過去問での引っかけ

比視感度・プルキンエ現象は、環境工学の用語(No.1)や色彩(No.8)でくり返し出ます。問題本文は公式PDFで確認できます。

年度・No. 出た記述
令和7年 No.1 プルキンエ現象は暗所視へ移ると視感度最大の波長が短波長へずれる(正・誤りは別の肢)
令和元年 No.1 プルキンエ現象を「暗所視で赤が明るく青が暗い」とした(逆=赤が暗く青緑が明るい)
平成28年 No.1 プルキンエ現象は暗所視で視感度最大の波長が短波長へずれる(正・誤りは別の肢)

狙われるのはずれる向きです。暗くなると短波長(青緑)側へ、赤は暗く、と押さえれば外しません。

まちがえやすいポイント

明所視555nm・暗所視507nm。暗所視へ移ると短波長側へずれ、赤が暗く青緑が明るくなる

「暗所視で赤が明るく青が暗い」「暗所視で長波長側へずれる」と書いてあれば誤りです。暗いほど短波長(青緑)が明るく見えます。

理解度チェック

Q.

明所視と暗所視で、比視感度が最大になる波長は?

明所視(錐体)は約555nm(黄緑)、暗所視(桿体)は約507nm(青緑)です。暗くなるとピークが短波長側へ移ります。

Q.

プルキンエ現象では、暗くなると赤と青はどう見える?

赤が暗く沈み、青や緑が相対的に明るく見えます。「暗所視で赤が明るく青が暗い」は逆で、令和元年No.1の誤りの肢でした。

Q.

暗所視で働く桿体は、色を判別できる?

できません。桿体は光に対する感度は高いものの色の判別はできず、暗い所では物の形はわかっても色はわかりにくくなります。色を判別できるのは明所視で働く錐体です。

Q.

比視感度は、光束とどう関係する?

光束は、放射束(放射エネルギー)に比視感度で重みづけし、可視光範囲で積分した量です。人の目の感度を反映させた「明るさの量」になります。

まとめ

比視感度は波長ごとの明るさの感度で、明所視は約555nm、暗所視は約507nmで最大です。プルキンエ現象は、暗くなると感度のピークが短波長側へずれ、赤が暗く青緑が明るく見える現象です。ずれる向きと数値を押さえれば、No.1・色彩での出題を外しません。

出典・参考(一次資料・複数資料で確認)

  • 比視感度(明所視は約555nm・錐体、暗所視は約507nm・桿体で最大)、プルキンエ現象(暗所視への移行で視感度の最大波長が短波長側へずれ、赤が暗く青緑が明るく見える)。視覚・測光の標準的解説および複数資料で照合。
  • 建築技術教育普及センター「一級建築士試験 学科の試験 学科II(環境・設備)問題」各年度。出題内容は公式問題に基づく。
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「環境・設備」を過去問から整理しています。運営者情報

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