建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 法規 No.12を解説、D32鉄筋の短期許容圧縮応力度の誤りを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科III(法規)No.12は、構造強度に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 許容応力度等計算での層間変形角の確認義務(令82条の2)
  2. 百貨店売場の積載荷重の低減(令85条)
  3. 限界耐力計算での特定天井規定の免除(令81条2項)
  4. 鉄筋の短期許容圧縮応力度の値(令90条)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

令第90条では、鉄筋の許容応力度は長期=F/1.5、短期=F(基準強度)です。選択肢4は短期の圧縮を「Fを1.5で除した値」=長期の値で述べており、長期と短期を取り違えた誤りなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 許容応力度等計算での地上部の層間変形角確認義務(令第82条の2)。正しい記述です。
2 ○(正しい) 百貨店の売場で柱が支える床の数が5の場合の積載荷重1,920N/m2(令第85条)。正しい記述です。
3 ○(正しい) 限界耐力計算では特定天井の規定(令第39条第3項)の適用が免除され、国土交通大臣認定等は必要ありません(令第81条第2項)。正しい記述です。
4 ×(誤り) D32の短期許容圧縮応力度はF(基準強度)。F/1.5は長期の値で短期ではありません(令第90条)。

選択肢4の「基準強度の数値を1.5で除して得た数値」という記述が誤りで、これは長期の値です。短期は基準強度Fをそのまま使います。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

令第90条では、鉄筋(異形鉄筋)の圧縮の許容応力度を、長期は F ÷ 1.5、短期は F(基準強度)と定めています。

選択肢4は「短期の圧縮の許容応力度は基準強度を1.5で除した値」としていますが、これは長期の値です。短期は F をそのまま使います。

ザックリ言えば、短期荷重(地震力・暴風等)には部材がより大きな力を発揮してよいので、短期の許容応力度は長期より大きく(1.5倍)設定されているわけです。よって選択肢4は誤りです。

覚え方

  • 鉄筋の許容応力度 → 短期=F、長期=F/1.5(短期は長期の1.5倍)
  • 「F/1.5で除す」のは長期の話。短期に当てると誤り
Q.

D32異形鉄筋の短期許容圧縮応力度は基準強度Fに対してどのような値か。

F(基準強度そのまま)です(令第90条)。F/1.5は長期の値です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科III(法規)問題」
  • 建築基準法施行令第90条(許容応力度)、第82条の2(層間変形角)、第85条(積載荷重)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「法規」を過去問から整理しています。運営者情報

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