令和7年度 一級建築士試験 学科III(法規)No.5は、共同住宅の直通階段における蹴上げと踏面の寸法に関する問題です。
この問題では、両側手すり等で令第23条第1項と同等以上の階段としたうえで、4つの組み合わせのうち令の基準に適合しない(誤っている)ものを選びます。
直上階の居室の床面積別に、蹴上げ・踏面の組み合わせの適否を判断します。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 床面積合計 | 蹴上げ・踏面 | 正誤 |
|---|---|---|---|
| 1 | 190m2 | 蹴上げ23cm、踏面19cm。≤200m2(住宅基準:蹴上げ≤23cm、踏面≥15cm)を満足。○(正しい) | ○(正しい) |
| 2 | 200m2 | 蹴上げ22cm、踏面21cm。200m2は「超える」に該当しないため住宅基準適用。○(正しい) | ○(正しい) |
| 3 | 300m2 | 蹴上げ21cm、踏面23cm。300m²は「200m²超」なので蹴上げ≤20cm・踏面≥24cmが必要。踏面が1cm不足。 | ×(誤り) |
| 4 | 400m2 | 蹴上げ20cm、踏面24cm。200m2超の基準(蹴上げ≤20cm、踏面≥24cm)を満足。○(正しい) | ○(正しい) |
選択肢3の「踏面23cm」という記述が誤りで、直上階の居室の床面積合計が200m2を超える場合の踏面の最小値は24cmです。
300m²は「200m²を超える」に該当するので、厳しい基準が適用されます。令第23条第1項の表では、「直上階の居室の床面積の合計が200m²を超える地上階」は蹴上げ最大20cm・踏面最小24cmです。
選択肢3は蹴上げ21cm(最大20cm超)・踏面23cm(最小24cmに不足)で基準を満たしません。両側手すりの同等以上基準でも、踏面の最小値24cmの確保は必要です。よって誤りです。
直上階の居室の床面積の合計が200m2を超える地上階の直通階段の蹴上げ最大値と踏面最小値はいくらか。
蹴上げ最大20cm・踏面最小24cmです(令第23条第1項)。
直上階の居室の床面積合計がちょうど200m2の場合、「200m2を超える」の基準が適用されるか。
適用されません。「超える」は200m2を含まないため、200m2ちょうどは住宅の階段基準(蹴上げ≤23cm・踏面≥15cm)が適用されます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢3(これが誤っている記述)
令第23条第1項の表では、直上階の居室の床面積合計が200m²を超える地上階の直通階段は、蹴上げ最大20cm・踏面最小24cmです。両側手すりの同等以上基準でも踏面24cmは必要で、選択肢3(300m²)の踏面23cmは最小値に届かず誤りなんです。