令和7年度 一級建築士試験 学科III(法規)No.11は、保有水平耐力計算を用いた建築物の構造規定に関する問題です。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 令第77条第6号は「帯筋の末端を主筋に緊結する」義務。「主筋を帯筋に緊結」という義務は規定されていません。 |
| 2 | ○(正しい) | RC造コンクリートの4週圧縮強度は1mm2につき12N以上(軽量骨材使用の場合9N以上)(令第74条第1項第2号)。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | 直接土に接する壁のかぶり厚さは4cm以上(令第79条第1項)。正しい記述です。 |
| 4 | ○(正しい) | S造高力ボルトの孔径はボルト径より2mm以下(令第68条第4項)。正しい記述です。 |
選択肢1の「柱の主筋は、帯筋と緊結しなければならない」という記述が誤りで、法令上の義務は「帯筋の末端を主筋に緊結する」ことであり、「主筋が帯筋に緊結する」義務とは方向性が異なります。
令第77条第6号は「帯筋の末端は、135度以上に折り曲げて(略)柱の主筋に緊結すること」と定めています。義務の主語は帯筋(の末端)で、「帯筋の末端を主筋に緊結する」という向きです。
選択肢1は「柱の主筋は、帯筋と緊結しなければならない」と主筋を主語にした義務に言い換えています。令はその向きの義務を課していないため、選択肢1は誤りです。条文の「誰を・何に」を入れ替えるひっかけですね。
令第77条のRC造柱における帯筋と主筋の緊結義務は「帯筋を主筋に緊結」か「主筋を帯筋に緊結」か。
「帯筋の末端を主筋に緊結する」義務です。帯筋(の末端)が主語で、主筋に緊結します(令第77条第6号)。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1(これが誤っている記述)
令第77条第6号は、「帯筋の末端は、135度以上に折り曲げて(略)柱の主筋に緊結すること」と定めています。義務の主語は「帯筋(の末端)」=帯筋を主筋に緊結です。選択肢1は主筋を帯筋に緊結と義務の向きを逆にしており、ここが誤りなんです。