建築士試験 解説ノート

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令和元年度 一級建築士 計画 No.5を解説、ラドバーン方式に関する誤りを見抜くポイント

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令和元年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.5は、セキュリティの動線・小学校の職員室・ラドバーン方式・ゲーテッドコミュニティなど、防犯計画等に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

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この問題のポイント

防犯の考え方と、まちづくりの手法を取り違えずに押さえられるかが問われます。

引っかけの核心はラドバーン方式です。ラドバーン方式は歩行者と自動車の動線を分ける手法で、犯罪抑止を主目的とする手法ではありません。

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

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各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 事務所では、公道から事務室等への動線を、セキュリティレベルの低い側から高い側へ連続させるのが望ましいです。適当な記述です。
2 ○(適当) 小学校では、不審者の侵入防止に配慮し、職員室を運動場や出入口を見渡せる位置に配置するのが望ましいです。適当な記述です。
3 ×(不適当) ラドバーン方式は歩行者と自動車の動線を分離する住宅地の計画手法です。心理的効果で犯罪抑止を高める手法とした点が誤りです。
4 ○(適当) ゲーテッド・コミュニティは、住宅地をフェンスや壁で囲い、ゲートで住民以外の出入りを制限した居住地区です。適当な記述です。

選択肢3は、ラドバーン方式を犯罪抑止の手法とする点が誤りで、ラドバーン方式は歩車分離を図る住宅地の計画手法です。

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選択肢3のポイント(ここが誤り)

ラドバーン方式は、アメリカのラドバーンで採られた住宅地計画で、クルドサック(袋小路)や歩行者専用路を用い、歩行者と自動車の動線を分離するのが目的です。

選択肢3の「心理的効果を考慮した設計で犯罪抑止効果を高める」手法は、環境の工夫で犯罪を防ぐ防犯環境設計(CPTED)の考え方に近いものです。ラドバーン方式を犯罪抑止の手法と説明した点が誤りです。

ザックリ言えば、ラドバーン方式=歩車分離/防犯の環境設計=CPTEDです。

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覚え方

  • ラドバーン方式=歩行者と自動車の動線を分離する住宅地計画
  • 防犯環境設計(CPTED)=見通し・領域性・接近の制御で犯罪を防ぐ
  • セキュリティは低い側から高い側へ動線を連続/ゲーテッドコミュニティ=囲って出入りを制限

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理解度チェック

Q.

歩行者と自動車の動線を分離した住宅地の計画手法を何という?

ラドバーン方式です。犯罪抑止を主目的とする手法ではありません。

Q.

事務所の動線は、セキュリティレベルをどう連続させるのが望ましい?

セキュリティレベルの低い側から高い側へ連続させます。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和元年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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