建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 計画
  4. 令和5年
  5. > No.6 木質系材料・工法

令和5年度 一級建築士 計画 No.6を解説、LVLの用途に関する誤りを見抜くポイント

令和5年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.6は、CLT・LVL・被覆型/燃え止まり型の木質系耐火部材に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. CLT(直交積層・面材)
  2. LVL(単板積層材)の主用途
  3. 被覆型(メンブレン型)耐火部材
  4. 燃え止まり型耐火部材

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

LVL(単板積層材)は、単板(ベニヤ)を繊維方向を平行にそろえて積層接着した材で、主に柱・梁などの軸材(線材)として使われます。繊維方向にそろえることで、その方向に高い強度をもつのが特徴です。

選択肢2は「主に、耐力壁等の面材として使用される」としていますが、面材として主に使われるのは構造用合板やOSBなどです。LVLの主用途は軸材なので、面材を主用途とする記述は不適当なんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) CLTは、ひき板を繊維方向がほぼ直交となるよう積層接着した材で、構造躯体として使え、高い断熱性能も期待できます。適当な記述です。
2 ×(不適当) LVLは繊維方向を平行に積層した材で、主に柱・梁などの軸材に使われます。耐力壁等の面材を主用途とした記述は不適当です。
3 ○(適当) 被覆型(メンブレン型)木質系耐火部材は、木材の周りに無機質系建材等を耐火被覆として用いたものです。適当な記述です。
4 ○(適当) 燃え止まり型木質系耐火部材は、木材の周りに燃え止まり層を設け、その外側に燃え代層を張り付けたものです。適当な記述です。

選択肢2の「LVLは、主に耐力壁等の面材として使用される」という記述が誤りで、LVLは主に柱・梁などの軸材として使われます。面材は構造用合板やOSBが主です。

選択肢2のポイント

選択肢2は、LVL(単板積層材)に関する記述です。LVLは、単板を繊維方向にほぼ平行となるように積層接着した材で、繊維方向に高い強度をもち、主に柱・梁などの軸材(線材)として使われます。集成材と似た用途ですね。

ところが選択肢2は「主に、耐力壁等の面材として使用される」としています。面材として主に使われるのは構造用合板やOSB、CLTなどで、LVLの主用途は軸材。用途を取り違えた点が誤りです。

ザックリ言えば、LVL=平行積層・軸材(柱梁)/面材は合板・OSB・CLTということです。「平行=軸材/直交=面材」で整理すると見抜けます。

覚え方

  • LVL=単板を平行積層・主に柱や梁の軸材(面材はCLT・構造用合板・OSB)
  • CLT=直交積層の面材(壁床)/被覆型耐火部材=無機質系建材で被覆
  • 燃え止まり型=燃え止まり層+燃え代層
Q.

LVL(単板積層材)は、主に軸材と面材のどちらに使われる?

主に柱・梁などの軸材(線材)です。繊維方向を平行に積層して一方向に強くした材だからです。耐力壁等の面材には、構造用合板・OSB・CLTが使われます。

令和5年 一級建築士 計画 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>