令和7年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.6は、木材の塗装材・シロアリ被害・木材腐朽菌など、木材の取り扱いに関する問題です。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | ポリウレタン樹脂塗料は光沢があり、付着性・耐摩耗性・耐水性に優れるため、フローリング(木床)などに使われます。適当な記述です。 |
| 2 | ×(不適当) | オイルステインは木材に浸透して着色する着色剤で、塗膜を形成しません。塗膜による耐久性向上を前提とした記述は不適当です。 |
| 3 | ○(適当) | ヤマトシロアリは湿潤で腐朽した木材を好み、被害は地面に近い建物下部や水回りに多く出ます。適当な記述です。 |
| 4 | ○(適当) | 木材腐朽菌の繁殖条件(酸素・温度・水分・栄養源)のうち、いずれか一つを除けば腐朽は防げます。適当な記述です。 |
選択肢2の「オイルステインは木材に塗膜を形成し、耐久性を向上させる」という記述が誤りで、オイルステインは内部に浸透して着色する着色剤であり、塗膜は形成しません。
選択肢2は、オイルステインを外壁等に用いるという記述です。オイルステインは、染料・顔料を油性溶剤に溶かした浸透型の着色剤で、木材の内部にしみ込んで着色します。
ところが、表面に塗膜を形成しないため、塗膜による保護・耐久性向上は期待できないんです。「塗膜を形成し、耐久性を向上させる」「外壁等に用いる」とした点が、ステインの性質と逆で誤りです。屋外の木部保護には、造膜タイプの塗料や、撥水・防腐・防かび成分を含む木材保護塗料を用います。
ザックリ言えば、ステイン=着色(浸透)、塗料=保護(塗膜)ということです。塗装の問題は「造膜か浸透か」で整理すると迷いません。ステインは浸透して着色、ニス・ウレタン・ラッカーは塗膜をつくって保護、と2グループで覚えておきましょう。
オイルステインは木材の表面に塗膜をつくる?
いいえ。オイルステインは木材の内部に浸透して着色する着色剤で、表面に塗膜は形成しません。そのため塗膜による保護・耐久性向上は期待できず、屋外木部の保護には造膜タイプの塗料や木材保護塗料を用います。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)
オイルステインは、染料や顔料を油性の溶剤に溶かした浸透型の着色剤(ステイン)です。木材の表面ではなく内部にしみ込んで色を付けるもので、木目を生かした着色に使われます。
ポイントは、オイルステインが表面に塗膜を形成しないため、塗膜による保護効果・耐久性向上は期待できないという点です。選択肢2は「塗膜を形成し、耐久性を向上させる」「外壁等に用いる」としており、ステインの性質と逆なので不適当なんです。屋外の木部保護には、塗膜をつくる塗料や、撥水・防腐成分を含む木材保護塗料を用いるわけですね。