建築士試験 解説ノート

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令和6年度 一級建築士 計画 No.7を解説、構造用集成材とCLTの取り違えを見抜くポイント

令和6年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.7は、構造用集成材・構造用合板・OSB・MDFなど、木質系材料に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 構造用集成材の積層の向き
  2. 構造用合板(直交積層・特類)
  3. OSB(ストランドの配向積層)
  4. MDF(中密度繊維板)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

構造用集成材は、ひき板(ラミナ)を繊維方向が互いに平行(そろう)ように積層接着したものです。繊維方向をそろえることで、繊維方向に強い大断面材や湾曲材をつくれ、大スパンの梁などに使えます。

選択肢1は「繊維方向が互いに直交となるように積層接着」としていますが、これはCLT(直交集成板)の説明です。集成材は平行積層、CLTは直交積層と、向きが正反対なんですね。だから選択肢1は不適当なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) 構造用集成材はひき板を繊維方向が平行になるように積層接着したものです。直交積層はCLTで、取り違えのため不適当です。
2 ○(適当) 構造用合板は単板を繊維方向が互いに直交となるよう積層接着したもので、JAS特類は屋外・常時湿潤環境でも使用できます。適当な記述です。
3 ○(適当) OSBは木材のストランドを配向した層を互いに直交となるよう積層接着したもので、耐力壁にも使われます。適当な記述です。
4 ○(適当) MDFは植物繊維を成形した繊維板で、下地材・家具材料のほか構造用の面材にも使われます。適当な記述です。

選択肢1の「構造用集成材は、ひき板を繊維方向が互いに直交となるように積層接着」という記述が誤りで、集成材は繊維方向が平行になるように積層接着します。直交積層はCLT(直交集成板)です。

選択肢1のポイント

選択肢1は、構造用集成材に関する記述です。構造用集成材は、ひき板(ラミナ)を繊維方向が互いに平行になるように積層接着したもので、繊維方向をそろえることで強度を高め、大断面材や湾曲材として大スパンの梁などに対応できます。

ところが選択肢1は「繊維方向が互いに直交となるように積層接着」としており、これはCLT(直交集成板)の説明です。集成材は平行積層、CLTは直交積層と向きが正反対で、ここが誤りなんです。

ザックリ言えば、集成材=平行積層(梁・柱向き)/CLT=直交積層(壁・床パネル向き)ということです。「集成材なのに直交」と書いてあればCLTとの取り違えと一発で気づけます。

覚え方

  • 構造用集成材=繊維方向そろえて平行積層(大断面・湾曲材)/CLT=直交積層(壁・床パネル)
  • 構造用合板=単板を直交積層・特類は屋外可
  • OSB=ストランドを配向積層・耐力壁/MDF=繊維板・下地や構造用面材
Q.

ひき板を繊維方向が互いに直交となるよう積層接着したのは、集成材とCLTのどちら?

CLT(直交集成板)です。構造用集成材は繊維方向を平行にそろえて積層接着したもので、向きが逆です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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