令和6年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.9は、ベビー休憩室・車椅子の直角路・二段手すり・白内障に配慮したサインなど、バリアフリーに関する問題です。
この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | ベビー休憩室で、幼児の立位でのおむつ交換・着脱衣のため、おむつ交換台とは別に着替え台を設けるのは適切です。適当な記述です。 |
| 2 | ×(不適当) | 車椅子が直角に曲がるには転回幅が必要で、通路の有効幅員800mmでは不足します。直角路の幅員として不適当です。 |
| 3 | ○(適当) | 主たる階段の両側に、段鼻から650mmと850mmの二段手すりを設けるのは、杖使用者等に配慮した適切な計画です。適当な記述です。 |
| 4 | ○(適当) | 白内障の人に配慮し、黒い表示板に白色文字とすると明度差が大きく見やすくなります。適当な記述です。 |
選択肢2の「直角路としたので、出入口付近の通路の有効幅員を800mm」という記述が誤りで、車椅子が直角に曲がる経路では、転回のため通路の有効幅員をより広く確保する必要があります。
選択肢2は、ビジネスホテル客室の浴室への経路に関する記述です。車椅子はまっすぐ進むだけなら比較的狭い幅でも通れますが、直角に曲がるとなると話が別。曲がり角で向きを変える(転回する)スペースが要るからなんです。
この経路を直角路としたうえで、通路の有効幅員を800mmとしています。直進なら800mmで通れても、直角に曲がるには狭く車椅子が曲がりきれません。直角路では通路幅をより広く確保する必要があり、ここが誤りです。
ザックリ言えば、直進はOKでも、直角に曲がるなら通路幅をもっと広くということです。「直角路なのに狭い幅」という組合せが出たら不足を疑いましょう。
車椅子が直角に曲がる通路は、まっすぐの通路より幅を広くする必要がある?
はい。直角に曲がるには車椅子の転回スペースが必要なため、まっすぐ進むだけの通路より幅を広くとります。直角路で有効幅員800mmは不足します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)
車椅子が通路を直角に曲がる(直角路)には、まっすぐ進むだけよりも広い幅が必要です。曲がり角で車椅子の向きを変える(転回する)スペースが要るからなんですね。
選択肢2は、浴室の出入口に至る経路を直角路としたうえで、通路の有効幅員を800mmとしており、直角に曲がるには不足します。直進なら800mmで通れても、直角に曲がるなら通路幅をより広くとる必要があるため、選択肢2は不適当なんです。