建築士試験 解説ノート

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令和7年度 一級建築士 計画 No.9を解説、おむつ交換台の寸法に関する誤りを見抜くポイント

令和7年度 一級建築士試験 学科I(計画)No.9は、おむつ交換台・バリアフリートイレ・操作部・可動手すりなど、便所・洗面所のバリアフリー寸法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 乳幼児用おむつ交換台の使う向きと奥行
  2. バリアフリートイレの広さ・設備
  3. 便房内の操作部の配置
  4. 車椅子使用者用便房の可動手すり

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

乳幼児用おむつ交換台を壁面と直交する方向で使う場合、乳幼児は壁から手前へ向かって寝かされます。つまり引出しの奥行方向に乳幼児の身長分の長さが必要になるわけです。

奥行500mmでは、乳幼児の身長を安全に収めるには短すぎます。建築設計標準では、これより大きい奥行寸法が求められるため、引出し奥行を500mmとした選択肢1は不適当なんです。壁面と平行に使う方式なら奥行は浅くて済みますが、直交方向利用では話が変わるんですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) 壁面と直交方向で使うおむつ交換台は、乳幼児の身長を収める奥行が必要。引出し奥行500mmでは不足し、不適当です。
2 ○(適当) バリアフリートイレで直径1.8mの内接円・内法2m×2mを確保し、オストメイト用流し・手荷物置き台・洗面台を設けるのは適切です。適当な記述です。
3 ○(適当) 操作部を視覚障害者が識別しやすいよう、紙巻器の直上に洗浄ボタン、呼出しボタンを後方側に離して配置するのは適切です。適当な記述です。
4 ○(適当) 車椅子使用者用便房のL型手すり・可動手すりの水平部を、便座座面から250mmの高さとするのは妥当です。適当な記述です。

選択肢1の「壁面と直交方向の利用で引出し奥行を500mm」という記述が誤りで、直交方向で使うおむつ交換台は乳幼児の身長を収めるより大きい奥行が必要です。

選択肢1のポイント

選択肢1は、壁取り付け方式の乳幼児用おむつ交換台を、壁面と直交する方向で使う想定で、引出し奥行を500mmとした記述です。

直交方向で使う場合、乳幼児は壁から手前へ向かって寝かされます。すると、引出しの奥行方向に乳幼児の身長を収める長さが必要になるんです。奥行500mmでは身長分に足りず、安全に交換できません。建築設計標準でもこれより大きい奥行が求められるため不適当です。

ザックリ言えば、直交方向で使うなら奥行は乳幼児の身長分が必要ということです。500mmという数値だけ見て○にせず、使う向きとセットで判断しましょう。

覚え方

  • おむつ交換台=直交方向で使うなら奥行は乳幼児の身長分が必要(500mmは不足)
  • バリアフリートイレ=内接円1.8m・内法2m×2m
  • 操作部=紙巻器直上に洗浄ボタン・呼出しは後方200mm/可動手すり=水平部は座面から250mm
Q.

おむつ交換台を壁面と直交方向で使う場合、奥行500mmで足りる?

足りません。直交方向利用では乳幼児を壁から手前へ寝かせるため、引出しの奥行方向に乳幼児の身長を収める長さが必要で、500mmでは不足します。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 一級建築士試験 学科の試験 学科I(計画)問題」
  • 国土交通省「高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計標準」(令和3年3月)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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