令和7年度 一級建築士試験 学科IV(構造)No.12は、鉄筋コンクリート構造の配筋(継手・定着)に関する問題です。
この問題では、RC配筋に関する4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(誤り) | 大梁上端筋のガス圧接継手は梁端部から梁せい D 以上離す(D/2とするのは不足で誤り) |
| 2 | ○(正しい) | 重ね継手を複数設ける場合、継手位置を継手長さの1/2以上ずらして応力集中を分散 |
| 3 | ○(正しい) | 大梁下端筋は上向きに折り曲げて柱梁接合部内に定着させる |
| 4 | ○(正しい) | 基礎梁の水平打継ぎ部のあばら筋はフック付き重ね継手とする |
選択肢1は、ガス圧接継手を D/2 の位置に設けた点が誤りで、正しくは梁端部から梁せい D 以上離します。
大梁の上端筋では、ガス圧接継手を梁端部から梁せい D 以上の位置に設けなければなりません。
梁端部の上端筋は、地震時に大きな引張応力が生じます。継手を梁端部に近い D/2 の位置に設けると、最大応力の作用部分に継手がかかってしまい不足です。継手は応力の小さい位置に、梁端部から D 以上離して設けるわけです。
一方、正しい肢を整理すると、重ね継手は位置を継手長さの1/2以上ずらして応力集中を分散し(選択肢2)、大梁下端筋は上向きに折り曲げて柱梁接合部内に定着させ(選択肢3)、基礎梁の水平打継ぎ部のあばら筋はフック付き重ね継手とする(選択肢4)、という流れです。
大梁の上端筋にガス圧接継手を設ける場合、梁端部から最低どのくらい離す必要があるか。
梁せい D 以上離した位置に設けます。D/2(梁せいの半分)では不足です。
重ね継手を複数の鉄筋に設ける場合、継手位置はどのようにずらすか。
重ね継手長さの1/2以上ずらして配置します。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)
大梁の上端筋のガス圧接継手は、梁端部から梁せい D 以上離した位置に設けます。梁せいの1/2(D/2)では梁端部に近すぎて不足で、継手は応力の大きい梁端部から十分離すのが原則なんです。