建築士試験 解説ノート

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令和5年度 一級建築士 施工 No.9を解説、高さ3.5m超の型枠支保工の水平つなぎは2mごとが基準

令和5年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.9は、型枠工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. フラットデッキのキャンバーとスラブ厚の注意
  2. せき板の硬化不良の判定方法
  3. 高さ3.5m超のパイプサポートの水平つなぎ間隔
  4. 腰壁型枠のコンクリート充填の点検

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

労働安全衛生規則では、高さ3.5mを超えるパイプサポートの型枠支保工は「高さ2m以内ごと」に二方向に水平つなぎを設けます。「3.5mごと」という記述が誤りのポイントです。型枠支保工の倒壊事故はこのルール違反で起きることがあります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 床型枠用フラットデッキには10mm程度のキャンバーがあり、短スパン使用時はスラブ厚に注意が必要
2 ○(正しい) せき板表面にセメントペーストを塗り付けて2〜3日後に確認する硬化不良の判定方法は正しい手法
3 ×(誤り) 水平つなぎは高さ2m以内ごとに設けるのが正しく、3.5mごとでは間隔が大きすぎて座屈のリスクがある
4 ○(正しい) 腰壁の型枠は上端にふたを設け、端部以外の開口部からコンクリートの充填具合を点検するのは正しい管理方法

選択肢3の「高さ3.5mごとに水平つなぎを設け」という記述が誤りで、正しくは高さ2m以内ごとに二方向に水平つなぎを設けることが義務付けられています。

型枠支保工の水平つなぎの間隔はなぜ重要か

選択肢3は、高さ3.5mを超えるパイプサポートの型枠支保工の水平つなぎに関する記述です。パイプサポートは長くなるほど座屈しやすく、水平つなぎは支柱相互をつないで座屈を防止する重要な部材なんですね。

労働安全衛生規則では、高さ3.5mを超えるパイプサポートには高さ2m以内ごとに二方向の水平つなぎを設けると定めています。間隔が大きすぎると支柱が倒れる危険があるからです。2mおきに横に繋いで倒れないようにするわけです。

選択肢3は「高さ3.5mごとに水平つなぎを設け」としていますが、正しくは高さ2m以内ごとで、3.5mごとでは間隔が広すぎて誤りです。ザックリ言えば、3.5m超のパイプサポートの水平つなぎは高さ2m以内ごと(二方向)ということです。

覚え方

  • 高さ3.5m超のパイプサポート=水平つなぎを高さ2m以内ごとに二方向
  • フラットデッキ=10mm程度のキャンバー(短スパンはスラブ厚に注意)
  • せき板の硬化不良=セメントペーストを塗り2〜3日後に確認
  • 腰壁型枠=上端にふた・端部以外の開口から充填を点検

一問一答

Q.

高さ3.5mを超えるパイプサポートの型枠支保工で、水平つなぎを設ける間隔の基準は?

高さ2m以内ごとに二方向に設けます。3.5mごとでは間隔が大きすぎます。

Q.

床型枠用フラットデッキのキャンバー(むくり)はどの程度か?

10mm程度のキャンバーがあります。短スパン使用時はスラブ厚が薄くならないよう注意が必要です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • 労働安全衛生規則(型枠支保工の安全基準)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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