建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 一級建築士 施工
  4. 令和6年
  5. > No.3 品質管理

令和6年度 一級建築士 施工 No.3を解説、ガス圧接外観検査は全数が原則

令和6年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.3は、品質管理に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 木材の含水率の測定位置・箇所数
  2. 建方時の仮ボルトの本数・配置
  3. 寒冷期のコンクリート打込み後の養生
  4. 手動ガス圧接継手の外観検査の対象数

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

手動ガス圧接継手の外観検査は、1検査ロット(1組の作業班が1日に施工した圧接箇所の数量)の全数について行います。30か所抜取りでは規定を満たしません。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 木材の含水率は1本の異なる2面について、両木口から300mm以上離れた2か所と中央部1か所の計6か所を測定した平均値とします。
2 ○(正しい) 建方時の仮ボルトは同軸径の普通ボルトを使用し、1群につき1/3以上かつ2本以上をバランスよく締め付けます。
3 ○(正しい) 普通ポルトランドセメントを寒冷期に打ち込む場合、打込み後5日間以上コンクリートの温度を2℃以上に保ちます。
4 ×(誤り) 手動ガス圧接継手の外観検査は1検査ロットの全数が対象です。「無作為に抜き取った30か所」では全数検査になりません。

選択肢4の「無作為に抜き取った30か所」という記述が誤りで、正しくは1検査ロットの全数について外観検査を行います。

選択肢4のポイント

選択肢4は、手動ガス圧接継手の外観検査の対象数に関する記述です。ガス圧接継手は鉄筋の強度を左右する重要な接合部なので、外観の確認は厳格なんですね。

JASS 5では、手動ガス圧接継手の外観検査は1検査ロット(1組の作業班が1日に施工した圧接箇所全体)の全数について行うと定めています。抜取り検査ではなく、すべての圧接箇所を目視で確認するわけです。

選択肢4は「無作為に抜き取った30か所を対象とした」としていますが、抜取りでは全数検査にならず規定を満たさないため誤りです。ザックリ言えば、手動ガス圧接継手の外観検査は1検査ロットの全数(抜取りは不可)ということです。

覚え方

  • 手動ガス圧接継手の外観検査=1検査ロットの全数(抜取りは不可)
  • 木材の含水率=両木口から300mm以上離れた2か所+中央部、計6か所の平均
  • 建方時の仮ボルト=同軸径の普通ボルトを1群の1/3以上かつ2本以上
  • 寒冷期のコンクリート=打込み後5日間以上、2℃以上に保つ

一問一答

Q.

鉄筋の手動ガス圧接継手の外観検査は、1検査ロットのうち何か所を対象とするか?

全数。1組の作業班が1日に施工した圧接箇所の全てについて外観検査を行います。抜取り検査は不可です。

令和6年 一級建築士 施工 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>