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令和6年度 一級建築士 施工 No.10を解説、受入検査後の現場での水セメント比変更は禁止

令和6年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.10は、コンクリート工事の品質管理・検査に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 受入後の現場での水セメント比変更の可否
  2. 標準養生供試体の強度判定基準
  3. マスコンクリートの構造体強度補正値(S値)
  4. 各部材の位置の許容差

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

受入後のコンクリートに現場で材料を追加したり水セメント比を変えたりすることは品質が保証できなくなるため禁止です。受入検査で不合格となったコンクリートは受け入れずに返品するのが原則です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 受入後のコンクリートへの高性能AE減水剤添加・水セメント比変更は禁止。不合格品は返品が原則。
2 ○(正しい) 標準養生供試体材齢28日の1回試験結果が調合管理強度以上であれば合格とする判定方法は正しい。
3 ○(正しい) マスコンクリートで予想平均養生温度が25℃超の場合、S値は6N/mm²を用いる。
4 ○(正しい) 各部材の位置が設計図書との差として±20mm以内であることを確認する。

選択肢1の「高性能AE減水剤を添加して水セメント比を変える」という記述が誤りで、正しくは不合格品は返品とします。

なぜ現場での調合変更は禁止なのか

選択肢1は、受入後の現場での水セメント比変更の可否に関する記述です。レディーミクストコンクリートは工場で品質管理された製品なんですね。

受入後に現場で材料を追加すると水セメント比が変わり、強度が保証できなくなります。例えばスランプを上げるために水を加えると、水セメント比が上昇して圧縮強度が低下するわけです。だから工場で作った製品を現場で勝手に改造してはいけません。受入検査で不合格となったコンクリートは受け入れずに返品するのが原則です。

選択肢1は受入後に「高性能AE減水剤を添加して水セメント比を変える」としていますが、品質が保証できなくなり禁止で誤りです。ザックリ言えば、受入後のコンクリートの材料追加・水セメント比変更は禁止(不合格品は返品)ということです。

覚え方

  • 受入後のコンクリートへの材料追加・水セメント比変更は禁止(不合格品は返品)
  • 標準養生供試体(材齢28日)=1回試験が調合管理強度以上で合格
  • マスコンクリート(平均養生温度25℃超)=S値6N/mm²
  • 各部材の位置の許容差=設計図書との差±20mm以内

一問一答

Q.

コンクリートの受入検査でスランプが許容差を超えた場合、現場での調合調整は可能か?

不可。受入後のコンクリートへの材料追加・水セメント比変更は禁止。不合格品は返品が原則です。

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出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科の試験 学科Ⅴ(施工)問題」
  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 一級建築士試験 学科Ⅴ(施工)正答肢」
  • JASS 5(鉄筋コンクリート工事)
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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