令和7年度 一級建築士 学科Ⅴ(施工)No.11は、フレッシュコンクリートの受入検査に関する問題です。
この問題では、4種類のコンクリートの指定値と測定値の組合せのうち、検査結果が不合格となるものを選びます。
※ 問題文(指定値と測定値の表)は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その4つの組合せで問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(合格) | スランプ18cm指定・測定16.0cm。許容範囲15.5〜20.5cm内。空気量も上限値で合格。 |
| 2 | ×(不合格) | スランプフロー45cm指定・測定55.0cm。許容範囲37.5〜52.5cmを超えており不合格。 |
| 3 | ○(合格) | スランプ15cm指定・測定17.0cm。許容範囲12.5〜17.5cm内。空気量も上限値で合格。 |
| 4 | ○(合格) | スランプフロー60cm指定・測定50.0cm。許容範囲50.0〜70.0cmの下限値で合格。 |
選択肢2の「スランプフロー45cm指定に対して55.0cm」という測定結果が不合格で、その理由は許容差±7.5cmの上限52.5cmを超えているからです。
選択肢2は、スランプフロー45cm指定の合否判定に関する記述です。受入検査ではスランプ(またはスランプフロー)と空気量を測定して合否を判定し、判定基準はJIS A 5308とJASS 5で定められているんですね。
スランプフローは広がりが大きい分だけ許容差も大きいのですが、45cmのときだけ±7.5cmと少し狭い点に注意が必要です(50〜60cmは±10.0cm)。スランプフロー45cm指定の許容範囲は37.5〜52.5cmになります。
| 種別 | 指定値 | 許容差 |
|---|---|---|
| スランプ | 8〜18cm | ±2.5cm |
| スランプ | 21cm | ±1.5cm |
| スランプフロー | 45cm | ±7.5cm |
| スランプフロー | 50〜60cm | ±10.0cm |
| 空気量(全種類) | 指定値 | ±1.5% |
選択肢2はスランプフロー45cm指定に対し測定55.0cmで、上限52.5cmを超えて不合格です(他の3つは許容範囲内)。ザックリ言えば、スランプフロー45cmの許容差は±7.5cm=上限52.5cm(55.0cmは不合格)ということです。
スランプフロー45cmを指定したとき、許容できる測定値の上限は何cmか?
52.5cm。スランプフロー45cmの許容差は±7.5cmのため、45+7.5=52.5cmが上限値です。
フレッシュコンクリートの空気量の許容差は何%か?
±1.5%。コンクリートの種類に関わらず、空気量の許容差は一律±1.5%です。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月
正解:選択肢2(これが不合格となる組合せ)
スランプフロー45cm指定に対して測定値55.0cmは、許容差±7.5cmの上限52.5cmを超えています。これが不合格となる理由です。他の3つは許容差の範囲内に収まっています。