建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 計画 No.12を解説、コレクティブとコーポラティブの違いを見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.12は、集合住宅の計画に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 誘導居住面積水準(都市型4人=95㎡)
  2. L+DK型の特徴
  3. コレクティブハウスの定義
  4. コンバージョン(用途変更・転用)
  5. 住棟の混用(低層・中層・高層)

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが誤っている記述)

入居希望者が集まり、協力して企画・設計から入居・管理までを運営していく方式はコーポラティブハウスです。一方コレクティブハウスは、各住戸の独立性を保ちつつ、台所や食堂などの共用空間を居住者が共同で利用する協同居住型の集合住宅です。

選択肢3はコレクティブハウスにコーポラティブハウスの説明を当てているので、誤りなんです。企画から運営=コーポラティブ、共用空間で協同生活=コレクティブと押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 世帯人数4人の都市居住型の誘導居住面積水準の目安は95㎡です。正しい記述です。
2 ○(正しい) L+DK型は、居間の独立性を保ちやすく、家事労働の効率化を図れます。正しい記述です。
3 ×(誤り) 企画・設計から入居・管理まで運営する方式はコーポラティブハウスです。コレクティブハウスではありません。
4 ○(正しい) コンバージョンは、既存建築物に改造を加えて用途変更・転用する手法です。正しい記述です。
5 ○(正しい) 景観に変化をもたらすため、低層・中層・高層住宅を混用するのも一つの手法です。正しい記述です。

選択肢3の「コレクティブハウス=企画・設計から入居・管理まで運営する方式」という記述が誤りで、その説明はコーポラティブハウスのものです。

選択肢3のポイント

選択肢3は「コレクティブハウスは、住宅入居希望者が集まり、協力して企画・設計から入居・管理までを運営していく方式の集合住宅である」としていますが、ここが誤りです。

名前のよく似た2つを中身で区別します。コーポラティブハウスは、入居希望者が組合をつくり、企画・設計の段階から参加して入居・管理までを自分たちで運営する「つくり方」の方式。一方コレクティブハウスは、各住戸の独立を保ちつつ、台所・食堂などの共用空間をみんなで使う「住まい方(協同生活)」の方式です。企画から運営=コーポラティブ、共用空間で協同生活=コレクティブなんですね。

誤りの核心は、コレクティブハウスにコーポラティブハウスの説明(企画・設計から運営)を当てた点です。「コーポラティブは家を一緒につくる、コレクティブは暮らしを一緒にする」と動詞で分けると取り違えません。

覚え方

  • コーポラティブ=企画・設計から一緒につくる、コレクティブ=共用空間で一緒に暮らす
  • 誘導居住面積水準(都市居住型・4人)=95㎡
  • L+DK型は居間の独立性を保ち家事労働を効率化
  • コンバージョン=既存建築物の用途変更・転用
Q.

入居希望者が企画・設計から入居・管理まで運営する集合住宅の方式は?

コーポラティブハウスです。コレクティブハウスは、共用空間を協同利用する協同居住型です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

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