令和5年度 二級建築士試験 学科I(建築計画)No.12は、集合住宅の計画に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 入居者が組合をつくり企画から管理まで運営するコーポラティブハウスの説明として適切です。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | 廊下に50m以内ごとに140cm角以上の車椅子転回スペースを設けるのは適切です。正しい記述です。 |
| 3 | ×(誤り) | メゾネット型は専用面積が大きい住戸向き。小住戸に用いるのは不向きで誤りです。 |
| 4 | ○(正しい) | 中廊下型で住棟を南北軸とし東西に住戸を並べるのは適切です。正しい記述です。 |
| 5 | ○(正しい) | 内装・設備を容易に改修・更新できるスケルトンインフィル住宅の説明として適切です。正しい記述です。 |
選択肢3の「専用面積が小さい住戸で構成する集合住宅をメゾネット型とした」という記述が誤りで、メゾネット型は専用面積が大きい住戸に向いています。
選択肢3は「専用面積が小さい住戸で構成する集合住宅を、メゾネット型とした」としていますが、ここが誤りです。メゾネット型は住戸内に専用階段を設けるため、専用面積が大きい住戸に向いた形式なんです。
メゾネット型は、1住戸を上下2階分使い、住戸内に専用の階段を設けて上下階をつなぐ形式ですね。住戸内に階段が入る分、ある程度の床面積がないと居住スペースが窮屈になります。だから広い住戸に向くんです。逆に専用面積が小さい住戸では、1層で完結するフラット型のほうが空間を有効に使えます。
誤りの核心は、小さい住戸をメゾネット型とした点で、関係が逆です。メゾネット=住戸内に階段=広い住戸向きと押さえましょう。
メゾネット型は、専用面積が大きい・小さい、どちらの住戸に向く?
専用面積が大きい住戸に向きます。住戸内に専用階段を設けるためです。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢3(これが誤っている記述)
メゾネット型は、1つの住戸を上下2層にして、住戸内に専用階段を設ける形式です。階段の分だけ床面積が必要になるため、専用面積が大きい住戸に向いた形式なんです。
選択肢3は「専用面積が小さい住戸をメゾネット型に」としているので誤りなんです。狭い住戸に専用階段を入れると居住スペースを圧迫しますからね。小住戸には1層のフラット型が向きます。メゾネット型は専用面積が大きい住戸向きと押さえましょう。