建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 計画
  4. 令和7年
  5. > No.13 事務所ビル・商業建築の計画

令和7年度 二級建築士 計画 No.13を解説、百貨店の昇降(エスカレーターの輸送能力)を見抜くポイント

令和7年度 二級建築士 学科I(建築計画)No.13は、ホテル・事務所・駐車場・百貨店・喫茶店など、各種商業建築の計画寸法・割合に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ビジネスホテルの客室部門の比率
  2. オフィスランドスケープ式のレイアウト
  3. 自走式駐車場の梁下高さ
  4. 百貨店のエスカレーターとエレベーターの輸送能力
  5. 喫茶店の厨房の床面積比率

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

百貨店で多くの客を連続して各階へ運ぶ昇降設備は、エスカレーターです。連続運転で待ち時間がなく、エレベーターより輸送能力が高いため、売場の昇降の主力になります。

選択肢4は「エスカレーターより輸送能力が高いエレベーター」と大小を逆にしているため、誤りなんです。エレベーターは主に身体の不自由な方・大きな荷物・最上階への直行などに使われます。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) ビジネスホテルは客室部門の比率が高く、客室部門の床面積を延べ面積の70%とするのは妥当な計画です。適当な記述です。
2 ○(適当) オフィスランドスケープ式は、固定間仕切りを使わず、家具・ローパーティション・植物などで区分するレイアウトです。適当な記述です。
3 ○(適当) 自走式駐車場で、梁下高さを2.3mとするのは、一般的な自動車の通行に必要な有効高さを満たしており妥当です。適当な記述です。
4 ×(不適当) 客の昇降はエスカレーターのほうが輸送能力が高い。「エスカレーターより輸送能力が高いエレベーター」は逆です。
5 ○(適当) 喫茶店で厨房の床面積を延べ面積の15%程度とするのは、一般的な計画として妥当です。適当な記述です。

選択肢4は、エスカレーターよりも輸送能力が高いエレベーターを売場中央に設けるとした点が誤りで、客の昇降はエスカレーターのほうが輸送能力が高いです。

選択肢4のポイント

引っかけの核心は、エスカレーターとエレベーターの役割と輸送能力の違いを理解しているかです。百貨店のように多くの客を各階へ流すには、どちらが向いているかを考えるんですね。

エスカレーターは連続して人を運び続けるため、単位時間あたりの輸送人数(輸送能力)が大きく、待ち時間もありません。百貨店では客の昇降の主力です。一方エレベーターは、車椅子利用者・大きな荷物・高層階への直行など、エスカレーターを補う役割です。選択肢4は輸送能力の大小が逆なわけです。

ザックリ言えば、大量輸送はエスカレーター、補助・バリアフリーはエレベーターということです。役割で考えれば、輸送能力の大小を取り違えません。

覚え方

  • 大量輸送はエスカレーター(百貨店の昇降の主力)、補助・バリアフリーはエレベーター
  • ビジネスホテルの客室部門は延べ面積の70%程度
  • 喫茶店の厨房は延べ面積の15%程度
  • オフィスランドスケープ=固定間仕切りなしの開放レイアウト
Q.

百貨店の客の昇降で、輸送能力が高いのはエスカレーターとエレベーターのどちら?

エスカレーターです。連続運転で待ち時間なく多くの人を運べるため、売場の昇降の主力になります。エレベーターはこれを補う役割です。

令和7年 二級建築士 計画 過去問解説 一覧へ

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和7年度 二級建築士試験 学科の試験 学科I(建築計画)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「計画」を過去問から整理しています。運営者情報

▼令和7年 二級建築士 計画▼

▼入口▼

Topへ >>