建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 構造 No.10を解説、木造部材の名称に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.10は、木造建築物の部材の名称とその説明の組合せの問題です。

この問題では、5つの組合せのうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 地貫の説明
  2. 根太掛けの説明
  3. 雨押えの説明
  4. 額縁の説明
  5. 面戸板の説明

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの組合せで問われている部材を整理したものです。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

面戸板は、軒先で軒桁の上にできる垂木と垂木の間(すき間)をふさぐ板です。屋根の野地板と軒桁の間から雨や鳥などが入らないようにする部材なんです。

選択肢5の「垂木の振れ止めと軒先の瓦の納まりを目的とする、垂木の先端に取り付ける幅広の部材」は、広小舞の説明です。面戸板と取り違えているので、選択肢5が誤りなんですね。面戸板=軒桁上の垂木間のすき間をふさぐ板と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 地貫は、柱の根元近くに入れる貫で、床板の下端などを受ける。正しい記述です。
2 ○(正しい) 根太掛けは、柱の横や土台の側面に取り付けて根太の端部を受ける横材。正しい記述です。
3 ○(正しい) 雨押えは、外壁と開口部上枠、下屋と外壁の立上りの取合い等に付ける雨水浸入を防ぐ板。正しい記述です。
4 ○(正しい) 額縁は、窓や出入口の枠と壁との境目を隠すために取り付ける材。正しい記述です。
5 ×(誤り) 面戸板は軒桁上の垂木間のすき間をふさぐ板「垂木先端の幅広材で振れ止め・瓦納まり」は広小舞の説明

選択肢5は、広小舞の説明を面戸板に当てている点が誤りで、面戸板は軒桁の上で垂木と垂木の間のすき間をふさぐ板です。

選択肢5のポイント

選択肢5は「面戸板=垂木の振れ止めと軒先の瓦の納まりを目的とする、垂木の先端に取り付ける幅広の部材」としています。面戸板の意味が論点です。

軒先では、軒桁の上に垂木が一定間隔で並びます。このとき、垂木と垂木の間、野地板と軒桁の間に三角形のすき間ができます。このすき間をふさぐ小さな板が面戸板で、雨水や鳥・虫の侵入を防ぎます。

一方、選択肢5の説明(垂木の先端に取り付ける幅広の部材で、垂木の振れ止めや軒先の瓦の納まりに使う)は広小舞のものです。軒先まわりの似た部材を取り違えさせる引っかけですね。「面戸=すき間をふさぐ」「広小舞=垂木先端の幅広材」と区別しましょう。面戸板=軒桁上の垂木間のすき間ふさぎ/広小舞=垂木先端の幅広材と押さえましょう。

覚え方

  • 面戸板=軒桁の上、垂木と垂木の間のすき間をふさぐ板
  • 広小舞=垂木の先端に付ける幅広の材(振れ止め・軒先の瓦の納まり)
  • 地貫=柱の根元近くの貫/根太掛け=根太端部を受ける横材
  • 雨押え=取合い部の雨水浸入を防ぐ板/額縁=枠と壁の境目を隠す材
Q.

面戸板とはどんな部材?

軒先で、軒桁の上にできる垂木と垂木の間のすき間をふさぐ板です。「垂木先端に取り付ける幅広の部材」は広小舞の説明で、別物です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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