令和4年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.12は、木造2階建ての住宅で、地震力に対する必要壁量を計算するときに各階の床面積に乗じる数値の大小に関する問題です。
この問題では、5つの大小関係のうち、正しいものを選びます。
※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その表(ア〜エ)で問われている数値を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 大小の並び |
|---|---|---|
| 1 | × | ア>イ>ウ>エ(1階軽い屋根ウより2階重い屋根イを大としており不適) |
| 2 | × | ア>イ>エ>ウ(同上に加えウとエの順も不適) |
| 3 | ○(正しい) | ア>ウ>イ>エ(重い屋根>軽い屋根、1階>2階)。33>29>21>15。 |
| 4 | × | ウ>ア>イ>エ(1階は軽い屋根ウより重い屋根アが大なので不適) |
| 5 | × | ウ>ア>エ>イ(同上に加え順序が不適) |
正しいのは選択肢3のア>ウ>イ>エで、必要壁量は重い屋根ほど、また下の階ほど大きくなります。
必要壁量(地震用)は、各階の床面積に表の数値(cm/m²)を掛けて求めます。表の数値が大きいほど、たくさんの耐力壁が必要ということですね。
数値が大きくなる理由は2つです。1つは屋根の重さ。重い屋根(瓦葺き等)は建物が重く地震力が大きいので、軽い屋根(金属板葺き等)より数値が大きくなります。もう1つは階。1階は2階の重さも一緒に支えるので、2階より数値が大きくなります。
令46条の表(2階建て)では、ア(1階・重)=33、ウ(1階・軽)=29、イ(2階・重)=21、エ(2階・軽)=15。整理するとア>ウ>イ>エです。ポイントは「階の違い(1階か2階か)が、屋根の重さの違いより大きく効く」こと。だから1階軽い屋根(ウ=29)が2階重い屋根(イ=21)より大きくなるんですね。必要壁量はア>ウ>イ>エ(1階>2階の差が屋根の差より大きい)と押さえましょう。
地震用の必要壁量で、1階軽い屋根(ウ)と2階重い屋根(イ)はどちらが大きい?
1階軽い屋根(ウ=29)のほうが大きいです。階の違い(1階>2階)が屋根の重さの違いより大きく効くため、ア>ウ>イ>エとなります。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢3(正しい大小の並び ア>ウ>イ>エ)
地震力に対する必要壁量(床面積に乗じる数値)は、重い屋根ほど大きく、下の階ほど大きいのが基本です。重い屋根は地震力が大きく、1階は上階の重さも支えるからですね。
令46条の表の数値(2階建て)は、ア(1階・重い屋根)=33、ウ(1階・軽い屋根)=29、イ(2階・重い屋根)=21、エ(2階・軽い屋根)=15。よってア>ウ>イ>エで、選択肢3が正しいんです。必要壁量は重い屋根>軽い屋根・1階>2階と押さえましょう。