建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 構造 No.21を解説、コンクリートに関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.21は、コンクリートに関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ヤング係数と圧縮強度
  2. アルカリ骨材反応によるひび割れ
  3. 水セメント比と中性化速度
  4. コンクリートと鉄筋の線膨張係数
  5. 耐久設計基準強度と計画供用期間

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

コンクリートの耐久設計基準強度は、長く使う建物ほど高い品質が必要なので、計画供用期間の級が長いほど大きくなります。標準が24N/mm²、長期が30N/mm²、超長期が36N/mm²です。

選択肢5は「『標準』の場合より『長期』の場合のほうが小さい」としているので、大小が逆で誤りなんですね。長持ちさせるほど強いコンクリートが要る、とイメージしましょう。耐久設計基準強度は計画供用期間が長いほど大きい(標準24<長期30<超長期36)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) コンクリートのヤング係数は、一般に圧縮強度が高いものほど大きい。正しい記述です。
2 ○(正しい) アルカリ骨材反応は、骨材中の成分がアルカリ分と反応し骨材が膨張してひび割れを生じる。正しい記述です。
3 ○(正しい) 水セメント比が小さいコンクリートほど、中性化速度は遅くなる。正しい記述です。
4 ○(正しい) コンクリートの線膨張係数は、常温時で鉄筋の線膨張係数とほぼ等しい。正しい記述です。
5 ×(誤り) 耐久設計基準強度は計画供用期間が長いほど大きい「長期のほうが小さい」は逆(標準24<長期30)。

選択肢5は、耐久設計基準強度が「標準」より「長期」のほうが小さいとする点が誤りで、正しくは長いほど大きいです。

選択肢5のポイント

選択肢5は「コンクリートの耐久設計基準強度は、計画供用期間の級が『標準』の場合より『長期』の場合のほうが小さい」としています。耐久設計基準強度と計画供用期間の関係が論点です。

耐久設計基準強度は、コンクリートを所定の年数もたせるために必要な強度です。長く使う建物ほど、中性化や劣化に耐える緻密で強いコンクリートが必要になるので、計画供用期間が長いほど大きく設定されます。具体的には、計画供用期間の級が「標準」で24N/mm²、「長期」で30N/mm²、「超長期」で36N/mm²です。

選択肢5は「長期のほうが小さい」としており、大小が逆なので誤りです。長持ちさせたいほど強いコンクリート、と覚えるとよいですね。耐久設計基準強度は計画供用期間が長いほど大きい(24→30→36)と押さえましょう。

覚え方

  • 耐久設計基準強度=計画供用期間が長いほど大きい(標準24<長期30<超長期36 N/mm²)
  • 水セメント比が小さいほど緻密で中性化速度は遅い
  • ヤング係数は圧縮強度が高いほど大きい/線膨張係数はコンクリと鉄筋でほぼ等しい
  • アルカリ骨材反応=骨材が膨張してひび割れ
Q.

コンクリートの耐久設計基準強度は、計画供用期間が「標準」と「長期」でどちらが大きい?

「長期」のほうが大きいです。標準24N/mm²<長期30N/mm²<超長期36N/mm²で、長く使うほど高い強度が必要です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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