建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 構造 No.21を解説、品質基準強度と設計基準強度の関係を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.21は、コンクリートに関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 設計基準強度と品質基準強度の大小
  2. 調合強度と調合管理強度の大小
  3. 圧縮強度と曲げ強度の大小
  4. 単位水量と乾燥収縮の関係
  5. 気乾単位容積質量とヤング係数の関係

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

コンクリートの強度には、構造設計で必要な設計基準強度と、耐久性から必要な耐久設計基準強度があります。品質基準強度は、この2つのうち大きいほうの値と定められています。だから品質基準強度は、設計基準強度と同じか、それ以上になります。

選択肢1は「設計基準強度は品質基準強度よりも大きい」としていますが、大小関係が逆なので誤りなんです。品質基準強度≧設計基準強度と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 品質基準強度は設計基準強度以上です。「設計基準強度>品質基準強度」は逆で誤りです。
2 ○(正しい) 調合強度は、割増しを加えた値なので調合管理強度より大きいです。正しい記述です。
3 ○(正しい) コンクリートの圧縮強度は、曲げ強度よりも大きいです。正しい記述です。
4 ○(正しい) 単位水量が少ないコンクリートほど、乾燥収縮は小さくなります。正しい記述です。
5 ○(正しい) 気乾単位容積質量が大きいコンクリートほど、ヤング係数は大きくなります。正しい記述です。

選択肢1の「設計基準強度は品質基準強度よりも大きい」という記述が誤りで、品質基準強度が設計基準強度以上です。

選択肢1のポイント

選択肢1は「設計基準強度は品質基準強度よりも大きい」としていますが、ここが逆で誤りです。正しくは品質基準強度が設計基準強度以上になります。

設計基準強度は構造計算で必要とされる強度ですね。一方、コンクリートは耐久性の面からも一定以上の強度が必要で、これを耐久設計基準強度といいます。品質基準強度は、この2つのうち大きいほうの値とするので、設計基準強度と同じかそれより大きくなります。さらに施工のばらつきを見込んで割増ししたのが調合強度・調合管理強度で、これらはもっと大きくなります。

誤りの核心は、設計基準強度のほうが品質基準強度より大きいと大小を逆にした点です。ザックリ言えば、「品質基準強度は2つの大きいほう=設計基準強度以上」ということです。品質基準強度≧設計基準強度と押さえましょう。

覚え方

  • 品質基準強度=設計基準強度と耐久設計基準強度の大きいほう(≧設計基準強度)
  • 調合強度>調合管理強度(施工のばらつき分を割増し)
  • コンクリートの圧縮強度>曲げ強度(圧縮に強く引張りに弱い)
  • 単位水量が少ないほど乾燥収縮は小さい/気乾単位容積質量が大きいほどヤング係数は大きい
Q.

品質基準強度と設計基準強度は、どちらが大きい?

品質基準強度が設計基準強度以上です。品質基準強度は設計基準強度と耐久設計基準強度の大きいほうです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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