建築士試験 解説ノート

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令和5年度 二級建築士 構造 No.20を解説、インシュレーションボードは軟質繊維板を見抜くポイント

令和5年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.20は、建築材料として使われる木材及び木質材料に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 木材の真比重と空隙率
  2. 針葉樹(軟木)の性質
  3. 木杭の設置位置
  4. 構造用集成材の強度の異方性
  5. インシュレーションボードの作り方

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢5(これが最も不適当な記述)

選択肢5の説明にある「木材の小片(チップ)に接着剤を加えて熱圧・成形したボード」は、パーティクルボードのことです。インシュレーションボードは、木材繊維をフェルト状にして低い密度で成形した、軟らかく断熱性のある繊維板(軟質繊維板)です。

選択肢5は、パーティクルボードの説明をインシュレーションボードに当てているので誤りなんです。インシュレーションボードは軟質繊維板と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 木材の真比重はほぼ一定で、比重の違いは空隙率の違いによります。正しい記述です。
2 ○(正しい) スギ・ヒノキなどの針葉樹は軟木で、加工しやすく構造材に適します。正しい記述です。
3 ○(正しい) 木杭は、腐朽を避けるため常水面下に設置します。正しい記述です。
4 ○(正しい) 構造用集成材は、繊維方向・積層方向等によって強度の異方性を示します。正しい記述です。
5 ×(誤り) 小片を接着剤で熱圧成形したのはパーティクルボード。インシュレーションボードの説明ではありません。

選択肢5の説明(小片に接着剤を加え熱圧・成形したボード)はパーティクルボードのもので、インシュレーションボードとするのは誤りです。

選択肢5のポイント

選択肢5は、木材の小片(チップ)に接着剤を加えて熱圧・成形したボードを「インシュレーションボード」としていますが、ここが誤りです。その説明はパーティクルボードのものなんです。

インシュレーションボードは、木材を繊維状にほぐしフェルトのように低い密度で成形した軟質繊維板(ファイバーボード)で、軟らかく断熱性や吸音性に優れますね。一方のパーティクルボードは、木材の小片に接着剤を加えて熱と圧力で固めたボードです。選択肢5はこのパーティクルボードの作り方をインシュレーションボードの説明にしています。

誤りの核心は、パーティクルボードの説明をインシュレーションボードに当てた点です。ザックリ言えば、「小片+接着剤+熱圧=パーティクルボード、繊維をフェルト状=インシュレーションボード」ということです。インシュレーションボードは軟質繊維板と押さえましょう。

覚え方

  • 小片+接着剤+熱圧=パーティクルボード/繊維をフェルト状=インシュレーションボード(軟質繊維板)
  • 木材の真比重は樹種によらずほぼ一定(約1.5)=比重差は空隙率の違い
  • スギ・ヒノキ等の針葉樹は軟木で加工しやすく構造材に適する
  • 木杭は腐朽を避けて常水面下に設置/構造用集成材は強度に異方性
Q.

木材の小片に接着剤を加えて熱圧成形したボードは?

パーティクルボードです。インシュレーションボードは繊維をフェルト状に成形した軟質繊維板です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和5年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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