建築士試験 解説ノート

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令和6年度 二級建築士 施工 No.3を解説、工程表の作成は施工者の業務を見抜くポイント

令和6年度 二級建築士試験 学科IV(建築施工)No.3は、建築士が行う工事監理に関する標準業務に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、工事監理の標準業務として最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 工事監理報告書等の提出
  2. 請負代金内訳書の検討・報告
  3. 工程表の作成・提出
  4. 設計図書に適合しない疑いがある場合の破壊検査
  5. 工事目的物の引渡しの立会い

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

工程表の作成及び提出は、工事を実際に行う施工者(請負者)の業務です。工事監理者である建築士は、施工者が作成した工程表を確認しますが、自ら工程表を作成・提出するわけではありません。

選択肢3は工程表の作成・提出を工事監理の標準業務としているので、誤りなんです。工程表の作成・提出は施工者の業務(監理者ではない)と押さえましょう。

各選択肢の正誤(標準業務かどうか)

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 工事監理報告書等の提出は、工事監理の標準業務です。適当です。
2 ○(適当) 請負代金内訳書の検討及び報告は、工事監理に関する標準業務です。適当です。
3 ×(不適当) 工程表の作成・提出は施工者の業務で、工事監理者の標準業務ではありません。
4 ○(適当) 設計図書に適合しない疑いがある場合の破壊検査は、工事監理の業務です。適当です。
5 ○(適当) 工事請負契約の目的物の引渡しの立会いは、工事監理に関する業務です。適当です。

選択肢3の「工程表の作成及び提出」は施工者の業務であり、工事監理者の標準業務として不適当です。

選択肢3のポイント

選択肢3は「工程表の作成及び提出」を工事監理の標準業務としていますが、ここが不適当です。工程表の作成・提出は施工者(請負者)の業務であり、工事監理者の業務ではありません。

工事監理者(建築士)は、工事が設計図書どおりに行われているかを確認・チェックする立場で、実際に工事を進めるのは施工者ですね。工程表は、いつ・どの工事を行うかを示す工事を進めるための計画書なので、作って提出するのは施工者の仕事です。工事監理者は、提出された工程表が妥当かを確認したり工程どおり進んでいるかをチェックしたりしますが、自ら工程表を作るわけではありません。

誤りの核心は、施工者の業務である工程表の作成・提出を工事監理者の業務とした点です。ザックリ言えば、「工程表を作るのは施工者、確認するのが監理者」ということです。工程表の作成・提出は施工者の業務(監理者ではない)と押さえましょう。

覚え方

  • 工程表を作るのは施工者、確認するのが工事監理者(監理者は作らない)
  • 工事監理報告書等の提出は工事監理の標準業務
  • 請負代金内訳書の検討・報告も工事監理の標準業務
  • 設計図書に適合しない疑いの破壊検査・引渡しの立会いも監理者の業務
Q.

工程表の作成・提出は、工事監理者・施工者のどちらの業務?

施工者の業務です。工事監理者は、提出された工程表を確認する立場です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和6年度 二級建築士試験 学科の試験 学科IV(建築施工)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「施工」を過去問から整理しています。運営者情報

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