建築士試験 解説ノート

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令和4年度 二級建築士 構造 No.23を解説、鋼材に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.23は、鋼材に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 軟鋼の炭素含有量と引張強さ
  2. 炭素含有量と溶接性
  3. 黒錆(黒皮)の防食効果
  4. 異形棒鋼SD345の「345」が示す値
  5. 建築構造用ステンレス鋼材の耐食性

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

異形棒鋼SD345の「345」は、降伏点(降伏強さ)の下限値が345N/mm²であることを表します。引張強さの下限値ではありません。

鉄筋や鋼材の記号の数値は、設計の基準になる「降伏点」を示すのが基本です。引張強さはこれより大きい値(SD345なら490N/mm²程度)です。選択肢4は「引張強さの下限値」としているので誤りなんですね。SD345の345は降伏点(降伏強さ)の下限値と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 軟鋼は炭素含有量が多くなると硬質になり、引張強さが大きくなる。正しい記述です。
2 ○(正しい) 鋼材は炭素含有量が多くなると、溶接性が低下する。正しい記述です。
3 ○(正しい) 黒錆(黒皮)は鋼の表面に被膜を形成し、一定の防食効果がある。正しい記述です。
4 ×(誤り) SD345の「345」は降伏点(降伏強さ)の下限値引張強さの下限値ではない
5 ○(正しい) 建築構造用ステンレス鋼材(SUS304A材等)は、一般構造用圧延鋼材(SS400材等)より耐食性に優れる。正しい記述です。

選択肢4は、SD345の「345」を引張強さの下限値とする点が誤りで、正しくは降伏点(降伏強さ)の下限値です。

選択肢4のポイント

選択肢4は「異形棒鋼SD345の引張強さの下限値は、345N/mm²である」としています。鉄筋の記号に付く数値の意味が論点です。

鉄筋(異形棒鋼)の記号「SD345」のうち、SDは異形棒鋼(Steel Deformed)、345は降伏点(降伏強さ)の下限値が345N/mm²であることを表します。設計では降伏点を基準に許容応力度などを決めるので、記号の数値は降伏点を示すのが基本です。

引張強さは降伏点より大きく、SD345では490N/mm²程度が下限です。選択肢4はこの345を「引張強さの下限値」と取り違えているため誤りです。鋼材の記号の数値=降伏点、と覚えておきましょう。SD345・SS400などの数値は降伏点(一部は引張強さ)を示す基準値と押さえましょう。

覚え方

  • SD345の「345」=降伏点(降伏強さ)の下限値(引張強さではない)
  • 引張強さは降伏点より大きい(SD345で490N/mm²程度)
  • 炭素含有量が多い=硬く引張強さ大/溶接性は低下
  • ステンレス鋼材は炭素鋼より耐食性に優れる
Q.

異形棒鋼SD345の「345」は何を表す?

降伏点(降伏強さ)の下限値が345N/mm²であることを表します。引張強さの下限値ではなく、引張強さはこれより大きい値(490N/mm²程度)です。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
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編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

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