建築士試験 解説ノート

建築士試験 解説ノート
  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 二級建築士 構造
  4. 令和4年
  5. > No.24 建築材料

令和4年度 二級建築士 構造 No.24を解説、建築材料に関する誤りを見抜くポイント

令和4年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.24は、建築材料に関する問題です。

この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 合成樹脂調合ペイントの用途
  2. エポキシ樹脂の性質
  3. 強化ガラスの特徴
  4. しっくいの硬化の仕組み
  5. 花こう岩の用途

※ 問題文そのものは建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

しっくいは、消石灰にすさ・のり・砂などを混ぜて水で練ったもので、塗ったあと空気中の二酸化炭素と反応して固まる「気硬性」の材料です。水と反応して固まる「水硬性」ではありません。

選択肢4は「水と反応して固まる水硬性の材料」としているので誤りなんですね。水硬性の代表はセメントで、しっくいとは固まり方が違います。しっくいは気硬性(空気中のCO₂で固まる)と押さえましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 合成樹脂調合ペイントは耐候性に優れ、木部・鉄部の塗装に用いられる。正しい記述です。
2 ○(正しい) エポキシ樹脂は接着性・耐薬品性・耐水性に優れ、コンクリート構造物の補修に用いられる。正しい記述です。
3 ○(正しい) 強化ガラスは同厚のフロート板ガラスより強度が高く、割れても破片が粒状で安全性が高い。正しい記述です。
4 ×(誤り) しっくいは気硬性(空気中のCO₂で固まる)。「水硬性」は誤り(水硬性はセメント)。
5 ○(正しい) 花こう岩は圧縮強度が大きく耐摩耗性も高いので、外装材に用いられる。正しい記述です。

選択肢4は、しっくいを水と反応して固まる水硬性の材料とする点が誤りで、正しくは気硬性(空気中の二酸化炭素と反応して固まる)です。

選択肢4のポイント

選択肢4は「しっくいは、消石灰にすさ・のり・砂などを混ぜて水で練ったものであり、水と反応して固まる水硬性の材料である」としています。しっくいの固まり方が論点です。

しっくいは、消石灰(水酸化カルシウム)を主成分とします。水で練って壁に塗ったあと、空気中の二酸化炭素(CO₂)と反応して炭酸カルシウムになり、ゆっくり固まっていきます。このように空気にふれて固まる材料を「気硬性」といいます。

一方、「水硬性」は水と反応して固まる材料のことで、代表はセメント(コンクリート)です。選択肢4はしっくいを水硬性としているため誤りです。「しっくい=気硬性、セメント=水硬性」とセットで覚えましょう。しっくいは気硬性(空気中のCO₂で固まる)/セメントは水硬性と押さえましょう。

覚え方

  • しっくい=気硬性(空気中の二酸化炭素と反応して固まる)
  • 水硬性の代表=セメント(水と反応して固まる)
  • エポキシ樹脂=接着・耐薬品・耐水に優れコンクリート補修に使用
  • 強化ガラス=高強度・割れても粒状/花こう岩=高圧縮強度で外装材
Q.

しっくいは水硬性?気硬性?

気硬性です。消石灰が空気中の二酸化炭素と反応して固まります。水と反応して固まる水硬性の代表はセメントです。

出典

  • 建築技術教育普及センター「令和4年度 二級建築士試験 学科の試験 学科III(建築構造)問題」
建築士試験 解説ノート

編集・解説

建築士試験 解説ノート編集部

建築業界の実務経験をもとに、一級・二級建築士試験の「構造」を過去問から整理しています。運営者情報

Topへ >>