令和7年度 二級建築士試験 学科III(建築構造)No.23は、鋼材の引張試験から得られる応力度-ひずみ度曲線に関する問題です。
この問題では、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
※ 問題文(図)は建築技術教育普及センターの公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | ⓪から①までのひずみ度に対する応力度の割合(直線の傾き)をヤング係数といいます。正しい記述です。 |
| 2 | ○(正しい) | ①は比例限度で、⓪から①までは応力度とひずみ度が直線的に比例します。正しい記述です。 |
| 3 | ○(正しい) | ②は弾性限度で、②までは荷重を零に戻すと元の形に戻ります。正しい記述です。 |
| 4 | ×(誤り) | 弾性限度の次に現れる③は上降伏点です。「下降伏点」は誤りです。 |
| 5 | ○(正しい) | ④は最大荷重点で、そのときの応力度を引張強さといいます。正しい記述です。 |
選択肢4の「③は下降伏点」という記述が誤りで、弾性限度の直後に現れる③は上降伏点です。
選択肢4は、弾性限度(②)の次に現れる点③を「下降伏点」としていますが、ここが誤りです。弾性限度の直後に現れる③は上降伏点なんです。
軟鋼の応力度-ひずみ度曲線は左から順にたどれますね。⓪から①(比例限度)までは応力度とひずみ度がまっすぐ比例し、この直線の傾きがヤング係数。①を過ぎて②(弾性限度)までは荷重を抜けば元に戻る弾性の範囲。②を過ぎると応力度がいったんピクッと上がってから(=上降伏点・図の③)、すとんと下がります(=下降伏点)。さらに引っ張ると④の最大荷重点でいちばん高くなり、ここでの応力度が引張強さ。図の③は弾性限度のすぐ上なので順番からして上降伏点なんです。
誤りの核心は、③を下降伏点とした点です。降伏点は先に上降伏点・後に下降伏点と押さえましょう。
軟鋼の応力度-ひずみ度曲線で、弾性限度の直後に現れる点は上降伏点・下降伏点のどちら?
上降伏点です。先に上降伏点が現れ、その直後に下降伏点へ落ちます。
出典
※ この記事の確認日:2026年6月(出題時点の知識・基準に基づく)
正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)
軟鋼の応力度-ひずみ度曲線では、弾性限度(②)を過ぎると応力度がいったんピクッと上がる上降伏点を迎え、その直後にすとんと下がった下降伏点が現れます。図の③は、弾性限度のすぐ上にある上降伏点です。
選択肢4は③を「下降伏点」としているので、ここが誤りなんです。降伏点は、先に上降伏点・後に下降伏点と押さえましょう。